『統合過程研修を終えて』

藤坂 真



「介護職はやめとけ」

転職を決意し久しぶりに実家に帰った際に、父からかけられた言葉でした。

父は元々役所勤めで10年以上前に定年を迎え、今は読書や庭仕事をしてのんびり暮らしています。
現役のころは福祉課にもいたこともあり、社会福祉協議会なんかにも出向いていたことがあったそうです。
行政に携わっていた人間、ましてや実の父からだったので重みのある言葉でした。
しかしその反面、実際の介護現場に行ったことがあるのだろうか、と疑問も生まれました。

自己紹介が遅れましたが、10月から入社し大阪事業所に所属いたしました、藤坂真と申します。
よろしくお願いいたします。

そもそも転職のきっかけは、仕事に打ち込めずくすぶっている自分がいたことでした。
ご縁も重なってお世話になっていた会社でしたが、今年で20代が終わるタイミングでもあり自分に問いかける日々が続いていました。

「はたしてこの仕事は広く社会の役に立っているだろうか?」
「自分はこの業界に携わり続けたいだろうか?」

どんな仕事でも誰かが必要としているからこそ存在しているし、そもそも職業を差別する気もありません。

しかし、どこか楽しくない。

そして、自分が携わりたいかと考えたときに違和感がどうしても残ってしまい、悩みに悩み転職を決意しました。

自分は昔から、前に出ることは少ないけれども、誰かをサポートをすることにとても喜びを感じるタイプです。
それらを起点に絞り込みをしていき、最終的に「介護」というジャンルにたどり着きました。
また、両親も高齢になってきており、実際に自分自身にとっても役立つかもしれないという考えもあってのことでした。

タイトルの通り、先日統合過程研修を修了しました。
1日目は講義座学、2日目は技術演習、そして3日目は現場実習として実際のご利用者様宅に訪問をさせていただきました。

つい2週間前まで前職の仕事をしていて、感覚が残ったまま座学研修中も内心は何となくバタバタしていました。
今まで健康に過ごせたこともあってほとんど病院にかかったことがなく、自分が医療的ケアの勉強をしている感覚が不思議で、「ラコール???」「カニューレ???」と、医療用語は全くの専門外でしたが、それでもくらいついてやろうという気持ちでした。

そして人生で初めて、誰かの手を借りなければ生きていけない人をケアする現場に立ち会えた瞬間でした。

世間では介護職は3Kの職場として認識されています。
しかし、昔も今もこれからも必要とされている業種でもあります。

実際の現場を見て、ケアを必要としている人がまだまだいるんだろうなと強く感じました。

個人でできることには限りがありますが、「ユースタイルラボラトリー」という会社・組織を通じて、社会問題の解決の一助となりたいと考えています。
そのためには上長たちの足手まといにないように日々自己研鑽に励みつつ、会社の拡大と一緒に自分自身も成長していきたいです。

そして、父が感じているようなイメージの払拭に努めていけるよう、まずは目の前の課題を一つずつクリアしていこうと思います。

拙い文章でしたが、お読みくださってありがとうございました。
これからよろしくお願いいたします。

【プロフィール】
・名前:藤坂真(フジサカシン)
・年齢:29歳
・出身:大阪府 寝屋川市
・入社:2022年10月
・前職:化粧品用パッケージの営業職
・趣味:ツーリング、ハイキング、スノーボード、柔道、読書、旅行、etc…

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