「初志貫徹」

「初志貫徹」

鎌田 敬二



【はじめに】
最初に申し上げると、私は文章が苦手。今回コラムって何?から始まりました。
奮起して先ずは諸先輩方のコラムを拝見してみよう…
やばい!どれをとっても素晴らしいすぎる…
簡単に引き受けなければよかった。
読めば読むほど、迷走してしまう。
よし2.3日は忘れようと業務に邁進したが、常に頭の片隅から離れないので、早く向き合うことにした。

先ずはWEBで「コラムとは」としらべた。
コラムとは、新聞や雑誌などの評論欄、もしくはそこに載る文章のこと。
一般的には、個人の意見や分析を加えた短い評論文のことをコラムと呼んでいる。…らしい。

今回のお題は「初志貫徹」
私の意見や分析と言うより、ヘルパーになった原点の言葉でもある。
私の原点と「初志貫徹」を絡めて書いてみる事にした。


【まず初志貫徹とは】
昭和生まれの50代には今でも人気のある言葉ではないでしょうか。

初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと。
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)

初めに抱いた望みや志を、最後までくじけず貫いて達成すること。
出典:四字熟語辞典(学研)


【初志貫徹と私】
鎌田敬二 1972年生まれの48歳
妻と息子(16歳)の3人家族

現在はユースタイルラボラトリー株式会社 土屋訪問介護事業所の東東京エリアで勤務しております。
まだ経験は浅いのですが、色々な業務に携わる機会を頂いております。

そんな私は44歳までは、ブライダル業界に26年間従事しており、全くの異業種でした。
とても華やかで、人生の節目に携われる素敵な業界ですが、3.11の震災以降、結婚式をしないカップルの急増・披露宴の少人数化・祝儀制から会費制パーティへの移行による売上減少、なによりも市場の価格破壊の激化が急速に進みました。

各社手を変え品を変え戦略を練るなか、私もその戦略立案の一人であり、日々奮闘し苦しくも楽しく、過ごしておりました。

人はいつでも、自分だけは大丈夫だろうと考えがちです。
私は単身赴任中の深夜に突然病魔に襲われサイレンキラーと呼ばれる「くも膜下出血」になりました。

14時間の手術で一命を取り留めましたが
開頭し頭蓋骨を一部大きく失い、30cm以上の傷が頭に残りました。
合併症で髄液が頭に溜まる「水頭症」になり、「ストラーダバルブ」という小さな機械を腰に埋め込み、脳に溜まった髄液を体内に廃棄する事で、初病から2ヶ月が経ち、ようやく脳が正常化する事ができました。

長時間の全身麻酔は、長い月日に影響があり現実と非現実の区別がつきませんでした。
更には脳出血の際に眼球の血管も破裂してしまい「テルソン症候群」になり両目が見えなくなりました。
単身赴任先で大病し、地元の横浜に転院して手術をしたので、目は見えるようになりましたが、右目の1/4が網膜剥離になり視界が欠損しております。

皆さん、目の見えない生活をイメージできますか?
突然見えない生活になり、半年間食事すらままならない、想像を絶する体験でした。

入院生活が長くなり、先生や看護師さんやヘルパーさんに、かなり助けて頂きました。本当に感謝しきれません。

ただ、どうしても患者が多い病院では時間が限られてしまい、食事介護など食べるベースが自分の求めるスピード以上で対応されたり、本人はそんな気が無くても、心ない言葉をもらったりしたことで、初めて患者側の気持ちを痛感しました。
この気持ちは後々ヘルパーになる「志」になったと思いますが、その時は社会復帰なんて全く考えられませんでした。

手術は大きく4回行い、ようやく自宅に帰ることができたのは、発症から半年以上経過していました。

今度は社会復帰にむけて、リハビリ生活が始まりました。ここは長くなるので割愛します。
リハビリ生活の際に、SNSで脳出血コミュニティ「脳フェス」に出会い、様々な闘病者と触れ合う機会が増え、脊髄損傷した車椅子のYouTuberや半身麻痺のダンサー、半身麻痺のギタリストなど、様々な方から元気をもらい、塞ぎ込みがちであった気持ちからようやく前向きな気持ちになりました。

少しでも闘病している方の役に立ちたい!
できれば施設ではなく、訪問介護で利用者様のペースに合わせて手助けしたいと思うようになり、長きリハビリ生活を終えて、社会復帰でヘルパーを目指す事になりました。

鎌田の「初志貫徹」は、病気を通じて揺るがないヘルパーへの志ができ、人生貫き通す覚悟となりました。

良い意味を持つ「初志貫徹」ですが、
変化のスピードが年々速くなっている現代社会において「初志貫徹」が意志の強さとして評価されるのか、あるいは融通の効かない頑固さとして受け取られるかを見定めることが必要な場合もあります。

「初志貫徹」の反対を意味する「臨機応変」の2つのハイブリッドが鎌田の座右の銘になりました。
利用者様に寄りそうケアを貫く気持ちと、利用者様に合わせた臨機応変さを今後も取り組みたいと思います。

ユースタイルラボラトリー株式会社に
入社し土屋訪問介護に所属したことで「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)「認知症」「脳性麻痺」「成長ホルモン分泌不全性低身長症」など様々な方に出会う機会が多くなりました。 回数を重ねて訪問していくと、私の後頭部にある傷について質問を貰い事情を話すと、利用者様に励まされる事もありました。
また逆にポジティブな気持ちにさせてくれました。

ユースタイルラボラトリー株式会社の土屋訪問介護事業所で働ける事に感謝しつつ、いつまでも「初志貫徹」と「臨機応変」を胸に今後もヘルパーとして利用者様の一助になれたら幸いです。



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