ゆるしていくと云う2023年の思い

大森 淳


まだ明日を経験したことがある人はいないということに気づきました。
それはあまりに、今日や、過去に起きたことにとらわれて、明日起こるかもしれないトラブルや、それを防がなくてはならないのではないか、
そのような恐怖に苛まれている自分を省みるきっかけがあって気づいたことでした。

まだ起きてもいないトラブルや、まだ来てもいない明日に対しての不安が故に他人を矯正しようとしたり、行動を抑止したり、
それは、多くの可能性を摘んでしまっていると気づいた2022年の後半でした。

もっと可能性を信じたいと思っています。
私も、そのように寛容にしていただいてきましたし、
色々な素質を持った可能性のある人たちの、色々な可能性に期待したいと思いました。

ただ、トラブルを背負える量は、私の中に限度があります。
それを見極めて行きます。

とは言っても、まだ見ぬ明日に不安や恐怖を感じる人も多いと思います。
今年、新潟の2つの事務所をたたみ、1つの新しい事務所ができました。
新しく管理者としての人材が育ち、安心して任せることができました。
11人の新しい社員が今年入社して継続して勤務してくださっています。
会社を去る人がいたことも事実です。
その人たちが働ける環境を作ることに、全力を尽くせなかったかもしれません。
無力さを反省し、今後に活かして行きます。
当社で働く皆さんの不安や恐怖が、少しでも減少するよう、
私にできることは、赦すことだと思っています。

従業員人数が増え、業務量が増え、私自身が迷子になっている状況を、
自分の中で省みることができました。
泥沼の中で迷子になっている状況から、少しずつ抜け出していこうと思います。

妙高での生活も10ヶ月目となり、本格的な雪国のシーズンがこれから始まります。
地域性や、雪国での苦労を身をもって知ってゆこうと思います。
そして、人口減のこの地域にて、職業の安定を提供することで、地元でのくらしを維持できる、
もしくは地元にもどるという選択肢を提供することを目標として上越妙高地区、さらには新潟県域でヘルパーが安心して働ける労働環境の整備を引き続き行なって行きます。
当事者の皆さんが地元で過ごすことができ、当事者の皆さんを手伝うヘルパーが地元で安心して仕事ができるよう、
組織として成長して行きたいと思います。

コロナがなくなりません。
病気や、老い、事故など、不自由の要素が世の中から無くなりません。
故にこの仕事が必要とされています。
過酷な人生を歩んでいる当事者の皆さんをお手伝いするこの仕事も、
過酷な仕事だと思います。
その道を選んでくれたスタッフの皆さんが、1人でも多くの人を手伝い、助けることができるよう、
スタッフの皆さんをできる限り赦していこうと思います。
皆さんの伸びしろを摘むことがないように。

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