実はあなたも障害者3

実はあなたも障害者3

間傳介



皆さんは骨の歪みが人格に影響を及ぼしていると言ったらどう思われますか?

私は高校まで部活をバリバリやっており、体脂肪率は最低で2%という引かれるぐらいの元気ボディでした。
大学時代はぱったりスポーツから離れ、主に馬鹿なことばかりやって過ごしていました。26歳ぐらいでしたか、初めてギックリ腰をやりました。

それからずっとオリンピックより頻繁に、3年から2年に一度のペースでコンスタントにギックリ腰をやっていました。

その腰を治すために色々とストレッチだのヨガだのやっていましたが、運動をしている時はまあまあいいのですが、もう腰が痛くなかった頃を思い出せないぐらい、腰の重みは常に付きまとい、もう一生治らないだろうなと半分諦めていました。

今年の頭頃でしたか、家族で観ていたNHKの「ためしてガッテン』で、扁平足の特集をやっており、日本人の足はどんどん力を失っているという内容でした。
私は家族に、「自分の体がわかっていないとこうなるんだ。君たちも気をつけなさい(俺は頑張ってるから大丈夫)」と講釈を垂れたその後、立ち仕事が多い私の腰がまたキツくなってきて、妻の針の先生に紹介してもらった整体院に行くことにしました。

一通り問診や、私の体の動きを見た整体の先生はこう言いました。

「あなた扁平足の浮き指ですね」

私は色々と自分で調整していたつもりでしたが「てんでダメだった」ということを身をもって思い知らされた思いでした。
先生はその日ほぐすべき箇所とほぐし方、テーピングの仕方などを丁寧に教えてくださったのです。

また、
「足に力がない状態で、体の上の方をいくら治しても、またすぐ歪みます。」とビシッと告げてくれました。

私は正直いえば、26歳頃から、結構な頻度で訪れるギックリ腰やそれに類する痛みに怯えながら生きてきたのだとハッと気付きました。と同時に、もう怯えながら暮らしたくないとも思い、指に力を込めながらそれからの日々を送っています。

脳が既にだらけた足の形をデフォルトと認識しているため、それを物理的に“そうじゃないよ、こうだよ”と教えるのがテーピングです。

テーピングした夜勤としなかった夜勤では、帰ってきたときの表情の疲れ具合が全然違うと妻にも言われるほどです。

それもそのはず、扁平足の人は、力のある足の人と比べ、三つも四つも予備動作があります。足に力がないので腕も動かします、頭も振ります。

ここ一年弱、扁平足を気遣って生活していますが、正直言ってスッキリとした気分です。
鬱状態の人の脳の血流は健康な人と比べて目に見えて少ないと言います。

足裏を使おうとすると、ふくらはぎも相当動きます。第二の心臓と言われるふくらはぎが活発に動くと、結果全身の血流が盛んになり、脳にビュンビュン血が行くので、明るい気分にもなりますし、冗談も冴えます。

「体が活発になると気分が明るくなる」というのは、反対に言えば「気分がくさくさしている人は体が動いていない」とも言えそうです。

正直自分が扁平足かどうか、自覚がない方は多いと見ています。

ためしてガッテンに出演されていた阿久根氏によると、現代日本人の約7割が扁平足になっているという統計があります。また、10年後それらの人々は歩けなくなる可能性もあるとの指摘もありました。
潜在的障害と言えますし、扁平足は改善の余地があります。

気になる方はここにテーピングの動画をご覧ください。


間傳介 プロフィール

1981年、鹿児島県産まれ。
宇都宮大学教育学部国語科教育八年満期退学
「東京に行け」との高校の恩師の言葉を独自解釈し北関東に進学。
修辞学、哲学、文学、芸術、音楽、サブカルチャー等乱学。
効率、生産性ばかり喧伝する文化の痩せた世の中になった2008年ごろ、気づいた頃には相対的に無頼派となっており、覚悟し流れ流れて福祉業界に。
知的障害者支援、重度訪問介護、などに従事。
「能(よ)く生きる」ことを追求している。
友愛学園成人部職場会会長

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