第8回DPI障害者政策討論集会 開催のお知らせ

障害者権利条約の求める社会の実現へ

来年2020年には、オリンピック・パラリンピックがいよいよ東京を中心に日本で開催されます。
DPI日本会議はこの間、バリアフリー・UDについて積極的に提案を出してきました。その結果、新国立競技場や日本武道館(改修)では、車いす利用者を含めた障害のある人たちの受け入れが可能になっています。民間のホテルの受け入れについては、まだまだ不十分ではありますが、東京都では、今後大規模改修や新築される場合は、「全室バリアフリールーム化」されることとなりました。あとは、障害のあるアスリートや訪問者への差別的対応や言動が起こらず、快適に安心して楽しんでもらい、豊かな交流ができるよう、私たちも協力していきます。
さて、2020年は私たちにとって、更に重要な年でもあります。障害者権利条約の日本政府との建設的対話が、8月から9月にかけて予定されています。日本政府による国家報告に対して、私たちは長く丁寧な議論を経て、JDFパラレルレポートを本年7月に障害者権利委員会に提出し、つい先般9月にジュネーブにおいて、2020年に対話するリストオブイシューズ(事前質問事項)が議論されました。来年の建設的対話に向けての準備が、一段階進んだことになります。2020年の建設的対話によって、何としても、有効で拘束力のある日本政府への勧告が引き出せるよう、今後ともJDFを中心として、日弁連など他団体と連係しながら準備を進めてまいります。
またDPIでは、障害を持つ仲間たちから障害者差別事例を集めてきました。今後、差別解消法そのものの問題点や国や自治体での運用の課題などを、全国各地で開催するタウンミーティングを経て集約し、国に対して差別解消法の改正を働きかけていきたいと思います。
さて、障害者差別の根底にある優生思想は、様々な悲劇を招いてきました。津久井やまゆり園障害者殺傷事件はこの典型であり、私たちの社会は大きな課題を突き付けられています。また、優生保護法下の強制不妊手術被害者の国を相手取った裁判にも、継続して粘り強い支援を続けながら、優生思想のない安心して誰もが暮らせる社会の実現に取り組んでいく覚悟を新たにしなければなりません。
最後に、今年7月の参院選で、24時間介助が必要な最重度の障害を持つ当事者が二人国会議員になりました。この新しい局面は、障害を持つ人の政治参加の大きな一歩です。そして、全国の障害を持つ仲間たちに波及する制度改正につながるように、議員ご本人たちやその支援者、国会議員の皆さんと連帯して取り組まなければなりません。DPI日本会議としても、その一翼として、これまでの経験を大いに活用していきたいと思います。真のインクルーシブ社会を実現したいという志をともにする多くの障害当事者、支援者、研究者、その他の皆さんの本集会へのご参加を心からお願いいたします。

概要
●日時:
11月23日(土)13:00-16:45(受付開始:12:30) 全体会
11月24日(日)10:00-16:00(受付開始:9:30) 分科会

●会場:戸山サンライズ 研修室・会議室(東京都新宿区戸山1-22-1)
●資料代:3,000円(介助者で資料が必要ない場合は無料)
●24日(日)弁当代:1,000円(2日目希望者のみ)
●お申込み方法:専用申込みフォームからお申込み
●情報保障、2日目お弁当の申込締切:11月8日(金)




※こちらのイベントはユースタイルラボラトリー株式会社及び土屋訪問介護事業所も後援させていただいておりますが、詳細はイベント主催者にお尋ねください。


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