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生と死について35 軽井沢スキーバス転落事故

生と死について35 軽井沢スキーバス転落事故 

野村拓平



2016年1月15日、長野県の軽井沢で高速バスが転落し、乗客15人が死亡した事故を覚えていますでしょうか?
この事故を皮切りに運転手の労働環境が注視され、その後も続々と高速バスの事故が相次いだことにより社会問題にもなったと記憶しております。

実はこのバスには僕の高校時代の同級生が乗車しており、残念ながら22歳という若さで亡くなられています。
朝のニュースで速報として取り上げられており、真っ先に2名の死亡が確認されたという報道をなんとなく聞いていると、片方の名前に聞き覚えが…。その時は名前と年齢だけでしたが「あいつが死んだのか!?」と即座に理解し、その後のニュースで顔写真や大学名などで確信に変わりました。

「彼は在学中に留学をしており、将来は教師になることを目標としていた」と所属していたゼミの教授である尾木直樹さんが血相を変えて報道陣の質問に答えていたのを覚えています。
スキーシーズンということもあり乗客には他の大学生はもちろん、尾木教授のゼミ生一団が乗っており、若い命が一瞬にして消え、生き残った人々も精神的ショックが大きかったそうです。

この時、運転していた乗員は2名とも死亡し、バス会社が集中的に批判を浴びるなどしていましたが、会社側は交代制を採っており、発車前に点呼した時点ではなんら問題が無かったとしています。
しかし実際には長距離の運転でハードなスケジュールを強いられていた運転手は疲労困憊で、直前の映像では猛スピードで蛇行している様が映っていました。不運なことに乗客の大半はシートベルトを着用しておらず、これが生死の境目となったとも報道されています。

果たして悪いのはどちらか?働き方を見直さなかったバス会社側か、それとも格安でバスを選び、シートベルトを着用せずにただ眠っていた乗客側か?
問題はそう単純ではありませんが、二度とこのような事故が起こらない事を願っております。

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