介護を通して学んだこと、それは相手の気持ちになって考える事が出来るようになったこと、立場の弱い人たちに寛容的になれたことです。
介護に携わる前はとても閉鎖的でした。
高校卒業前で、若いというのもありましたが、弱い立場にあるのも全ては自己責任といったような考えをしていました。
曾祖母が認知症を患っていたのですが、会いに行って受ける印象というのは「忘れられたの悲しいな」、「自分はなりたくないな」といったものでした。
今思えば無知だったと思います。ただ人間、自分の尺度でもって物を語りますしその尺度とは経験値によるものなので致し方ない部分もあったかと思います。
それが介護を始めて長い時間利用者さんと過ごすようになってから考え方が変わってきました。皆さん病気を患ったが故に今までの生活が困難になってしまった方達でしたのでたまに本音が漏れてきました。
「あれがしたい、家ではこんな事をしていた」と。
そこで1番苦しんでるのは本人なんだと気付けました。
自分の意思とは関係無く病気になってしまった苦しさを近くで感じる事で寛容的になれたのだと思います。
正直、介護をやらなかったらこんな当たり前のような事にも気付けなかったと思います。
実際、知り合いも身内に不幸があるまでは障害者の方を見ては嘲笑してました。
おかげで色んな場面で相手の気持ちを考えて行動する事が出来るようになりました。ソフトテニスの指導をしていますがそこに来る子供達の考えを引き出してその子にあった指導にしたりいい経験になっています。
今後も介護を通じて学びを得たいと思うので、日々の僅かな気付きも見逃さないよう過ごしていきたい、と考えています。