きっかけと余談

きっかけと余談

小林洋




春は出会いと別れの季節。そんな自分も先月こちらのユースタイルラボラトリーに入社したばかり。まだまだ日々の業務を覚えることに必死。全く未経験・畑違いの業界から来た自分が何とか過ごせているのも周りの上司・先輩方のお陰だと思う。

まさか自分が介護業界に足を踏み入れるなんて想像もしていなかった。きっかけは昨年。家族が難病と診断されたことから始まる。

信じ難かった。しかし誰よりショックだったのは診断された本人だと思う。難病についてはもちろんTVや新聞で聞いたこともあるし知ってもいる。でもその程度の単なる知識に過ぎなかった。だが実際この現実を突き付けられて、家族である自分ですら理解し受け止めるには時間がかかった。

難病であろうと無かろうといつかは皆亡くなる。でも、普段その事を考えながら生活している人は少ないないだろう。皆その日はいつか分からない遠い先だと思うし、想像もつかないから。自分もその一人だった。

しばらくして難病であること、遠くない未来であることを受け止めたとき、そこで初めて涙が溢れて止まらなかった。

しかしこれは自分だけの事ではなく、同じ様にどこかで辛く大変な思いをされてる方も多くいるのだと思う。そんな方たちの力になりたい。それが自分が介護へ飛び込んだ理由だ。

もちろんただただ辛いだけの毎日を過ごしているだけでは決して無い。家族と笑ったり怒ったり、日常は変わらない。だから自分もこのユースタイルラボラトリーでご利用者様の変わらぬ日常の為にこれから励んで行きたいと思う。

全く余談だが、自分は人生後悔しないように自分のその時の気持ちを重視して来た。結果学生時代には友人と自転車で日本縦断したり、一人で世界一周した。社会人になっても思い立った翌日にスカイダイビングしたり、空の次は海かななんて思ってスキューバダイビングもした。その他諸々。

周りからは行動力があるなと思われるかもしれないが、自分としては特別そんなつもりはない。何故なら自分がそうしたいと思ったから。ただそれだけ。

人生一度きり。特別な事をした方がいいと言うわけではない。それぞれ自分のしたいことをする。またはそれが出来るように努力する事。周りに何と言われようが思われようが、自分の人生は自分のものだから。

いつか自分にも必ず最期は来る。その時に悔いが残らぬよう今を、そしてこれからも一生懸命楽しんで生きたい。

どんな出会いも分かれも一つひとつ大切に、感謝しながらこれからも歩んで行く。




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