お雑煮の価値観

遠藤 浩史


経験したことのない一年でした。

価値観:物事の価値についての個人の基本的な考え方。

今までこの言葉の意味をあまり実感すること無く生きてきました。
よくいう、貴方とは価値観が違うのでうんたらかんたらも、
言葉の意味としては理解していても腹落ちしたことはありません。
きっと、自分の理解の範疇だけで生活して来たのでしょう。
気が合う人と過ごし、同じモチベーションの職場・業界で働き、いつもの場所で寛ぐ。
知らず知らずの内にそういう選択をしてきたのだろうと思います。

私が飛び込んだこの環境は特殊です。
多様なバックボーンの人達と出会い、半強制的に関わらなければならない。
しかもそこそこ深く。とても特殊です。
言葉のニュアンスが伝わらなかったり、どうしてそのような事をするのかまるで理解出来なかったり、
時に反感を覚える事があったり。
戸惑うことも多くあります。

相手の価値観を受け入れるとは言いますが、言うは易く行うは難し。
本当の意味で出来る人などいるのだろうか。
それは悟りを開くと同程度に難しい事なのではないかと考えるのです。

私にはそんな高尚な事が出来るとはとても思えない。
ならばせめて。
そういう価値観が世の中に存在することは認識しよう。
他人と自分は異なっていても良いと認めてみよう。
そんな一歩からでもはじめられたらそれは素晴らしい事なのではないか。

そう思いつつ、、、
お雑煮に納豆を入れる友人がどうしても許せなかった。
そんなお正月を過ごしました。

本年もよろしくお願いいたします。

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