「去年の振り返りと今年の目標について」

佐藤 飛美



昨年、実は同じテーマで私は決意表明的な類のコラムを書いている。
まずそれが有言実行成されたのかから見てみよう。

※2020年はこうありたい参照
2020年はこうありたい
2020年はこうありたい 佐藤飛美 2020年はこうありたい 2019年 私は変化を望み、スタートを切りました。 振返ると確かに様々変化のあった一年でしたが、そ...


強くあると決めた2020年、振り返ると涙の多い1年だった。
思い、悩んで、何度も立ち止まり、1度はこの道からのドロップアウトも真剣に考えたほどだ。
こんな調子で過ごした2020年、本当に強く在れたのかは些か疑わしい…

私達は「ソーシャルビジネス」という名のもとに日々仕事に励んでいるが、このソーシャルとビジネスのバランスを保つことは非常に難しい。ひょんな事から均衡を保てなくなる人を度々見てきた。
誤解しないで欲しいのは、善悪の話をしているのではなく、これは理想追及の話だ。

私自身の話をすると、このバランスを崩してまで実はこの福祉の道に居続けようとは思っていない。それは何年も前の我が子との約束に遡り、私が福祉の世界に足を踏み入れようとしたその時に「初心を忘れず、思いやりを忘れず励むこと」と当時まだ中学生だった娘から伝えられたことに基因する。

話を戻すと、2020年はそんな想いが大きく揺さぶられる出来事が度々起きたのだ。

去年とあえて同じフレーズを用いるならば、人生とは日々大なり小なり選択の繰り返しなわけで、そんな時いつも私は「変化」を選択してきた。
しかし初めて「不変」を自ら選択したのが昨年。自分でもなんとも表現し難いむず痒さが胸にある。どうして私、この選択をしたんだろう??

年も明け、ESL土屋訪問介護事業所で働くようになって今年6年目に入るわけだが、スタート当初から私は本当に素敵な仲間に恵まれてここまでやってきた。ところが、出会いと別れを繰り返しながら進む数年間だったけれど、中でもとても辛い別れが予想もしない角度から襲った2020年。私に重度訪問とはなんぞやと、1から教えてくれた師とも言えるであろう上司とも道を分ける事となり、薄っすらながら不安という名のベールに包まれた。
私にはこの道しかないと思って進んできた1本道が、実は何本にも交差分岐しており、当然ながらどの道を進もうとも自由であることを突きつけられ、不意に選択肢を与えられた私は一度立ち止まらなければならなくなったからだ。

だけど、そんな時だからこそ自分がどこで理想を追求したいのか、すべきなのか、そして誰と共に歩みたいのかしっかりと考える機会をいただく事にもなった。その結果が「不変」であり、今の「持ち場を守る」という事だった。
いつも顧みずな選択を繰り返してきた私も、大きな価値ある選択ができたと思っている。

そんな私なりの一歩を踏み出した昨年から、あっという間に2021年を迎え、今年はどんな1年にしようかと今まさに考え中だ。

我が家には、毎年元旦の朝には家族で正月料理を囲み「今年の抱負」を1人ずつ発表する習わしがあった。わりと厳格な一面も持ち合わせる父の前での発表、幼いながらドキドキしていた。ふざけた抱負を述べようものなら元旦早々お説教コースに突入も大いにあり得る展開だったからだ(笑
そんな幼少期を過ごしたこともあり、大人になってからも毎年「今年の抱負」については発表の場がなくとも考える習慣がついた。が、今年はなかなかパッと決まらない…。

決してやる気が無いわけではない!!と語気強めで伝えよう。
やる気はある、むしろ満ち溢れている(笑
人生は短いから、欲張りにアレもこれも思い浮かんでしまう私がいるのかもしれない。
だけど今年はこれにしよう。

人としっかり向き合う年にする。

この仕事をしているからこそ、そしてコロナ禍だからこそ大切にしたい。
避けては通れない、疎かにしてはならない、そんな「向き合う」をスローガンに私は2021年をスタートします。

皆さま、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。



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