「ニューノーマル・ニュースタンダードについて」

高橋 亘



2020年1月06日 中国 武漢で原因不明の肺炎
2020年1月14日 WHOが新型コロナウィルスを確認
2020年1月15日 日本で初めての感染確認
2020年1月30日 WHOが国際的な緊急事態を宣言
2020年2月03日 ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港

上記は、NHKのコロナ特設サイトから一部引用した時系列です。
ニューノーマルをテーマにコラム作成を考えたときに、まず気になったのが「いつから新しい生活が始まったのか」でした。
時系列にすると非常に実感しやすかったので引用致しました。

たった一年です。私たちの生活は大きく様変わりし、気が付けばマスク一つで飛行機の行き先が変更されてしまう程に生活に定着しています。
これが日本だけではなく、世界的にみると全くマスクの文化がないような国でも、マスク着用が多数派になる程の定着率であることに新しいルールとなっていることを強く実感します。
最初は行き過ぎた考え方で世の中が過敏になりすぎているのではないかと、どこか他人事のように感じ、すぐに収束するのだろうと思っていましたが、1年たった今でも拡大の一途であり、ワクチンを接種するまでの過程がここまで遠いと思い知らされた。

その中で、在宅ワークの為のツールとしてzoomやウェビナーなどが広く使われるようになり、対話の形が大きく変化した。この流れの中で、SNSなども含め不慣れな方のスマホ使用率も上がっていると個人的には感じています。

新型コロナウィルスのパンデミックによって、世界中を巻き込んでの生活様式の変容ですが、皮肉なことに環境には優しいようです。
SDGsという国連が掲げた世界的な環境改善目標があります。聞いたことはあるが、意識的に何かに取り組んでいる方となるとまだまだ少ないように感じます。
私もその一人です。

以前読んだ記事に、「雪山がくっきりロサンゼルス」「青空が戻ったインド」というものを見かけました。
ロックダウンや外出自粛などによって人の動きが減少した結果、偶然ではあるが劇的に大気汚染が改善されたという内容の記事でした。
コロナは人に厳しく、環境にやさしいという皮肉な一文でした。
ニューノーマル・ニュースタンダードという言葉ですが、突き詰めて考えると新しいテクノロジーを正しく使いこなしながら、私たちの生活様式を原始化するということなのかなと感じます。
その反面、日本のニュースで見る在宅ワークによって発生している児童虐待の拡大や暴動などの人間同士の衝突や摩擦です。
私たちはもっと寛大にならなければならないのかもしれません。
「人間力の成長」と「適応能力の向上」が求められているのだなと感じます。環境を変えられるのは良くも悪くも人間なのかもしれません。
環境を甘くみれば、どこかで問題を自身が背負うことになり、感染症で言うならば生命の危険を自身のみならずすれ違う人たちにばら撒いてしまいます。

仕事・生活に関わらず、個々人が人を想いながら生活を楽しみ、お互いが生きやすい世の中を残していけるように考え行動することで環境問題の改善ができるというのが、私の思うニューノーマルです。

重度訪問介護という仕事にしても、当事者の方々と力を合わせて、お互いの生活環境をより良いものにしていけるような環境をつくっていきたいと改めて働く理由を定義して、私の働く上でのスタンダードにしていきたいと思います。



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