外から見た福祉、介護職

外から見た福祉、介護職

堀江 友紀



私は介護、、、というより福祉業界の仕事が大好きである。
自身で経験した職種として、有料老人ホームのケアスタッフ、特別養護老人ホームのユニットリーダー、福祉用具専門相談員、福祉業界の派遣営業ときて、現在では甲府事業所でサービス提供責任者をさせて頂いている。(福祉業界以外の仕事も経験したがここでは割愛させて頂く)
何故、福祉業界の仕事が好きなのか…人の為になる。社会貢献。それもそうだ。色んな意見、思いがあるとは思いますが、恐れずに言うのであれば、ひとりの人間として思うのは…人間は承認欲求の塊であると私は思っている。その承認欲求を最高に満たしてくれる(時には傷つけられたりもするが笑)のが福祉業界の仕事だと思います。
素直な意見として、認められたり、褒められれば嬉しいですし、堀江さん頑張っているよね!なんて一言言われた日にはどれだけ大変だろうが、涼しい顔して「まだまだ全然!大した事ないですよ!」なんて言いながら内心デレデレで、天井知らずに邁進できる訳です。笑
そんな簡単な言葉で良いのか?と思う方も居るかもしれませんが…簡単な言葉で良いんです。SNSを見てください。イイねの一つを積み重ねるだけで、今やあれだけの大きなビジネスに発展する程の事なんですから。

そんな承認欲求の承認レベルが低い私が目標としている事が、福祉業界の仕事を将来なりたい職業ランキングに入れる事。言うなれば、30歳を過ぎて自分だけではなく、福祉業界の承認欲求を叶えたくなってしまったのです。
(このコラム?を書いていて、どうしてこの目標を持ったのか、なんだか整理が出来ました。ありがとうございます。…続けますね)

まだそんな大それた事を考えていなかった20代の頃、周りの友人、知人、初めてお会いする方に福祉関係の仕事をしている。と伝えると返ってくる言葉は大体が「そうなんですね!凄い!私には、僕には、出来ないです。優しそうですもんね。」でした。
当時の私は「誰にでも出来ますよ。簡単な仕事です。」と言いつつ何だか褒められた気持ちになっていました。
現在でも同じ様な場面は変わらずあり、福祉関係の仕事と伝えるとやはり先と同じ言葉が返ってくる。

色々な経験を積み、異業種も経験した中で、今現在、自信を持ってやりがいある仕事が出来ていると言える私は、定型分のようなこの返答に違う視点で、受け取り方が変わっていた。確かに私も一施設の一ケアスタッフとしての自分で終わるのが不安になり、一度福祉業界から離れた身だが、福祉業界へのリスペクトと自身のプライドのような感情が無くなった事はない。

もちろん介護に優しさは必要なのかもしれない。只、優しいだけで出来る仕事ではない。逆を返せば優しければ出来る仕事。と思われている事に何だか腹が立ってきてしまう。
では、他の仕事はどうか。専門知識や営業スキル、マネージメント経験、必須資格や年齢、まだ学歴が必要な所もあるのではないだろうか。…第一印象として、優しさが必要と思われる仕事はあまり無いのではないか、それを必要スキルとするのなら腹は立たないと思うのだが、サービス業でありながら人の命を預かる専門職として、それではいけない気がする。

介護職への異業種からの転職ハードルの低さ、これは慢性的な業界人手不足には非常に良い事ではある。只、早い段階で専門職としてスキルや知識を求められる時代がくるのではと思っている。
少し話がそれてしまいましたが、自身が持っている介護職へのプライドと外から見た福祉、介護職の印象。子供達が憧れるような、異業種の方がなりたいと思える様な仕事になるように、先ず小さな一歩として、皆さんに輝いて、自信を持って仕事をして頂けるような自分でいれたらと思う。


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