なぜ介護を始めたんだろう

中原 史博

時々、ふと思う。
なんで自分は介護の仕事をしているんだろうと。
福祉の専門学校を卒業して介護の仕事を始めて15年が経った。
26年前、僕は父親の転勤で神戸に住んでいた時に阪神淡路大震災を経験した。
水や電気が止まり、今まで当たり前のように使えていたものが使えない経験を10歳の時に体験した。毎日のように近くの井戸水を汲みに行っていたのを思い出す。
その時に見た光景は、忘れない。
今思うと、その時から介護の道に進む運命だったのかもしれない。
人の為に何かしたい。人の役にたつことをしたい。
それからも父親の転勤で転々と色んな土地に行き、高校生の時に社会福祉協議会を通じて近くの特別養護老人ホームにボランティアとして行かせてもらうことに。そこで介護の仕事を知り、これを自分も仕事としてやっていこうと思い、福祉の専門学校に進学した。
専門学校を卒業し、就職したのは特別養護老人ホームだった。
6年程勤務し、ボランティアでは見えていなかった介護の現実を知ったのだ。スタッフ主動で日々の生活が進められる毎日に僕は違和感を感じ、転職を決意する。
次に転職したのは、サービス付き高齢者向け住宅だった。
代表の考えである、なんで入居者本人で出来る事もスタッフがやらなきゃいけないのという思いに共感し、サポート中心の介護を行ってきた。
いち介護スタッフから訪問介護のサービス提供責任者、管理者、住宅所長と経験させてもらった。
ここでも6年近く勤務し、入居者とも仲良く、仕事も楽しく出来ていたけどプライベートで子供も2人になり、自分の気持ちの中にも環境を変えたい気持ちが芽生えてきて転職を決意した時に出会ったのが、土屋訪問介護だった。
前職で取得させてもらった喀痰吸引2号の資格も取得して活用出来ていなかったので、せっかく取得した資格を生かして医療介護に挑戦してみようと入社を決めた。
そして、入社してもうすぐ2年になる。
日々新しい発見等があり、多くの利用者のコーディネートをさせてもらって正直大変で逃げ出したくなる事は多々あるけど、充実した日々を過ごせていると思う。
知らず知らずに介護関係のニュースに目が行っていたり、担当利用者の困っている事に対して改善案はないか等、考えている。
僕は介護から離れられないのかもしれない。
これからも色んな挑戦をしていきたいし、人の役に立つ仕事を続けていきたい。




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