母の言葉

成澤雅志


私は元々某コンビニチェーンで雇われの店長として勤務していました。
アルバイトの時期を含めると10数年やってきた仕事です。
スタッフに恵まれたおかげで、何気に楽しく仕事が出来ていました。

しかし、私が勤務していた店舗の入っているビルは築30年以上経っており、東北の震災以降厳しくなった耐震基準に適応できず、取り壊しの運びとなりました。
さてどうしようか
取り壊しの1年以上前にその報を受けていた私は、今後の身の振り方を考えました。
当時のオーナーは代わりの新店を出して、私にはそちらに移動して欲しかったようです。
高齢だったオーナーはいずれ引退を考えており、付き合いの長い私に経営する会社を継がせたいと言われていました。
収入面を考えれば、早ければ40代で一桁上の年収が手に入るチャンスだったのですが、私にはピンときませんでした。

365日休みなく仕事の対応が有った為、いつが仕事でいつがプライベートかわからない日々に疑問を感じていた時でした。
この先もこの状況が続くのか。
そう考えると、オーナーからの話に返事は出来ませんでした。

そんな折、母が他界しました。
乳癌を患っていた母は癌が脳や肝臓に転移しており、余命宣告をされていました。
病院で見舞った母に言われたのが
兄も私も、結婚して身を固めて欲しい。
叔父・叔母の子供は抱いたが、自分の孫を抱きたかった
不規則な生活を続ける私が心配で、ちゃんと休みの有る会社で働いて欲しい
そんな内容でした。

私に前職を続ける理由はなくなりました。

少ない休みをやりくりして転職活動を進める中で、薦められるのは飲食業界の求人が多く、前職と大差ない勤務内容です。
さてどうしようか
また、考えました。
30代半ばに差し掛かる、短大卒レベルの学歴の私が就ける職業って何だろう?
悩みながら仕事を続ける中で、ふと思いつきました。

少子高齢化が進む中で、介護の仕事なら求人が無くならないのでは?と
中途採用になるので、もし退職金が出たとしてもそんなに額はもらえないだろう。
技術がある程度あれば、介護の仕事は定年後もアルバイト程度で続けられ、定年後も何とか暮らしていけるのでは…

それだったら未経験の自分は入門資格でも取っておいた方がいいのではないかと思い、ネットで探した所職場からも近い中野坂上で講座をやっており、そこで初任者研修を取ろうと申し込みました。
それがユースタイルとの出会いです。

休みと講義の日程を合わせるのが大変で、月に1~2日くらいしか出席できず、資格をとれたのが開始から8か月後でした。
その間の面談で、中原さんから転職するならうちに来ないかと誘われたのが入社のきっかけです。

私自身介護の「か」の字もわからず飛び込んだ世界で、福祉心に篤かった訳でもありません。
なんで介護を続けたのかと聞かれたら、「仕事だし目の前に困っている人が居たから」
そう答えると思います。
それを続けてたら、いつの間にか今のポジションにいました。

今はまだ目の前の課題をどうクリアしていこうか四苦八苦している状態ですが、会社の成長と共に、もっと自分も視野を広げていきたいと思っています。


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