心機一転

石塚勇弥


今から2年前。私は専門学校2年生だったので、就職活動真っ最中。公務員を目標に勉学に励んでいた。
私の受験した自治体は全て1次試験を突破し、面接試験までこぎつけていた。面接試験に向けて放課後、夕方遅くまで面接対策を行なっていた。
ある日面接対策を終え帰宅するため駅へ向かうと、駅前で障害をもった方々、ご家族、支援員が集まりティッシュ配りをしていた。私も一つ頂いた。私にティッシュを配った方は普通に話せる方ではなく、正直何と言ったのか聞き取れなかった。。が、とても笑顔だった。
周りの方からは「ありがとうございます。」と言われ、あの表情から見てあの方も「ありがとう。」と言ったのだろう。私は感動した。どんな状況下でも支え合い力強く、明るく生活している姿に。その時から心境が揺らいでいった。将来ずっと椅子に座り、パソコン画面に向かっている姿を想像したが何か違った。私の長所はコミュニケーション能力、そして何より人との会話が好きだったのでこれらが本当に活かしきれているのか疑問に感じた。そして数日間考え抜いた結果、残りの面接試験を全てを辞退することにした。両親は昔から自分の好きなようにやらせてくれていたので、全て辞退することを伝えた際には、「自分が本当にやりたいことを見つけなさい。」そう言われ、結局どこにも就職することなく専門学校を卒業した。

卒業後はアルバイトをしながらハローワークに通ったり、求人サイトを眺める日々が続く。介護職に興味を持つようになったわけだが当然不安はあった。今まで全く介護経験なんて無いし、知識も薄い。そもそもそんな人間を雇ってくれるところはあるのか。仮に入社出来るところがあっても自分はしっかりと仕事をこなすことが出来るのだろうか。様々な不安があった。だが、そんな時に転職サイトで見つけたのが、ここユースタイルラボラトリー。そこには「多くの人が未経験からスタート、学歴、年齢問わず、無資格OK」と。その後ホームページを調べたが、未経験を育てる教育環境や、一人ひとりへのサポート体制など記載されていた。私はまだ入社したわけでもなく、求人に応募したわけでもないが多くの魅力を感じ、安心感を抱いた。
すぐに求人に応募し面接を受け、ありがたいことにすぐに内定をいただいた。

そして今年の4月1日に入社し、私の新たな物語がスタートする。0からのスタートではあるが統合課程であったり、一緒に同行していただいた優しい先輩方からのアドバイスをもとにゆっくりではあるが日々一歩ずつ前進中。
多くの利用者様の支援に入らせていただき、利用者様、そのご家族の笑顔や感謝の言葉を頂くとこちらも嬉しくなる。忘れられないのは、あるお宅で独り立ちしてから3回目の支援に入った時。全ての支援を終え、帰り際に利用者様から言われた一言。
「上手に出来るようになったね。若いと覚えが早いのかな。」と。嬉しさのあまりウルッとしたし、正直、言葉が出てこなかった。

そんなこんなで未経験者の私でも多くの嬉しさを味わい、そこにやりがいを感じながら日々楽しく仕事が出来ている。
当然、自分の思い通りの動きが出来なかったり、独り立ちに時間がかかったり、と苦しむ時期も多くある。が、私はそれを成長へと繋げるため決して下を向かず、先輩に聞くなり、自分で調べるなりして高い壁に立ち向かう。それを越えた先には新しい自分が待っているのだから。

頑張れ自分。まだまだやれるさ〜。

訪問介護サービス
新規のご依頼はこちら

介護スタッフ
求人応募はこちら

コラム