オリンピックからの学び

オリンピックからの学び

原田義雄


4年に一度の世界のアスリートの祭典
オリンピックが、東京で開催されました。

元アスリートだった私から見る見解として、
アスリートの方々はプロ契約されてる方もいればそうでは無い方もいます。

このオリンピックという舞台で人生の殆どの時間を練習という時間に費やして来られた方々ばかりです。
本番が数秒で決まる競技もあれば、数時間かかる競技もあります。
才能が元々あっても、それだけで世界の舞台に立てるほど甘い世界では無い事は、火を見るよりも明らかである。
1人で向き合わなければならい競技もあれば、複数人で同時に行う、チームプレーが必要な競技もあります。

よくありがちなのは、練習の為の練習になってしまう事がある。
本番の舞台で最高のパフォーマンスを発揮しなければならないのに、日々の練習の辛さにこの日1日が早く終わってくれと、目標を見失いただ日々が過ぎてしまう現象が時として起こってしまうことがある。

まだ戦った事のない相手を想像することができず、会場の雰囲気も見えず、緊張でいつも以上に心拍数が上がり、呼吸が上手く出来ず、手足の指先は血が通わず感覚を失う。
そんなこと想像出来ますか?
経験のある方は分かるかと思いますが、そんな舞台で活躍して頂を目指すアスリートは何日も何日も、本番を想定して練習する。身体に心に落とし込む。

移動距離や気温など不慣れな環境に身を置くこともあるし、試合当日にイレギュラーなこともあるかもしれない、全てを想定して普段の練習からそういったことも想定内に入れながら準備をしていかなければならない。

何年も準備して、この日のために懸けて来たものが、数秒あるいは数分か数時間で終わってしまう。儚いが故にそれに懸ける思いは好きだから出来るというものとは一線を越えている。

とことんまで自分を肉体的に精神的に追い込んだ先に輝かしい結果が必ず来るとも限らない世界のアスリートは、それでもそれをやり続ける。
それをやる理由があるからだ。

家族のため、国のため、自分を信じてる仲間のため、コーチや監督のため、自分自身のため。

開会式すらも涙で溢れた。
このために何日もかけて練習して、何人もの関係者が何時間も話し合い、こうしたら素晴らしい東京オリンピックの開会式になるんじゃないかという想いの結晶だと受け止めたら、涙が止まらなかった。

私達の介護職という職業は優しいだけではできないし、奉仕の気持ちがあるだけでもできない。
社会貢献のためにという思いだけで続けていけるものでもない。

自分自身でこの仕事をやる理由が明確になってないと、きっと自分で自分の可能性を潰してしまう。
諦めたり自分を信じなかったり、環境や周りのせいにしたり、全て自分自身が決めてる事なのに、自身で潰してしまうことを私は何回も経験してきた。

そして、仲間だ!共に学び共に助け合う仲間の存在があってこそ、自分1人では乗り越えられないことでも仲間と共に進んでいける。

アスリートはスポーツで、私達は介護職という仕事で、全然畑が違うじゃないか?
そう!畑は違う。収穫できるものがまるで違う。
でも考えてみれば、畑を耕し、種を撒き、水を注ぎ、太陽を浴びて、ひとつひとつの作業を丁寧にこなして、そこから収穫するまでの行程から収穫した時の喜びは通ずるものがある。

あれ?これ農業の話し?
いやいや、私達の仕事の話しです。

初めから上手くなんて出来なくていい。
初めから完璧なんて目指さなくていい。
初めから高い目標を置くこともしなくたっていい。

先ずは己の下手を知って一歩めである。

初めから大きな感動を与えられるわけではないし、初めから成功できるわけもない。
ゆっくりでいいから着実に一歩一歩を大切に
素敵な介護職員になりませんか?

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