その向こうへ

堀江友紀

私が20代の頃にハマっていた10feet(テンフィート)というロックバンドがいまして、最近また支援の移動中や事業所に向かう途中に聴いているのですが、10feetの数ある楽曲の中で「その向こうへ」という曲があります。この曲、楽曲製作中に3.11東日本大震災が起きたそうなんですが、震災の前後で制作したので、作り手の気持ちの変化なのか同じような歌詞でも最初と最後で若干表現が違う楽曲です。結果、いづれにせよ前に進もう!という歌詞なんですが笑

好き嫌いがあるのでジャパニーズロックが嫌いじゃない方は聴いてみて頂きたいですが、曲の要約としては・・・

「誰にでも思い描いた願いがある。いつしか現実と向き合いながら、そんな願いも奥底に消えていく。想像とは違う毎日かもしれないけど、それでも朝は来るし、悲しいとか寂しいとか虚しいといった感情も毎日形が変わっていく。それでも前に、前に進んでいたら、いつしか思い描いていたその向こうへ辿り着いているかもしれない。」

といったところでしょうか!

ご利用者様は様々な理由で在宅生活を選択されており、また選べずにおり・・・願っています。

どこにボトルネックがあるのか、何故在宅生活を望まれているのか、何故選べないのか・・・。私たち土屋訪問介護事業所は、家に帰りたい、施設に入りたくない、ひとり暮らしがしたい、家族だけ、または今のサービスだけでみていくのは限界だ、、、多種多様にある心からのそんな願いを形にする事業所です。

いつぞやのコラムでも書きましたが、家というのは安心出来る、リラックス出来る場所で、それを感じて頂く事が最重要だと私は個人的に思っています。そんな安心感をより多くの方に届けていく。

では安心感を届けた先に何があるのだろうか・・・そんなことを「その向こうへ」を聴いていたら思い浮かびまして、人間そもそもそんなに簡単に止まらないもので・・・更に願いが出ますよね。凄く素敵な事だと思います。笑

散歩に行きたい。もっと身体を自分で動かせるようにしたい。温泉に行きたい。好きなものを食べたい。ライブに行きたい。ご家族様の願いも含めれば本当に沢山の願いが出てきます。

当然ですね。家に帰って、ひとり暮らしをして、安心できる環境を整えて・・・はい。終わり。ではないですから。思い描いていた在宅生活がたとえ短くても何か一つ。長い数十年の支えになれるのなら出来るだけ多く。願いを形に変えていけるように、共に前に進み続けて息の長~い支援を展開していけたらと思います。

在宅の「その向こうへ」

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