私は介護保険が始まった2000年に、子供が小学校へ入学したのを機にヘルパー2級(現在の初任者研修)を受講しました。子育てや家庭と仕事を両立するためしばらくは非常勤で働いていましたが、3年後には介護福祉士、5年後にはケアマネ(介護支援専門員)の資格受験をして、現在に至りますが、認知症介護の魅力に引きこまれて現場主義を貫いて現在に至っております。
私は今まで家庭と仕事を両立するために自宅から近所で働く事を第一次条件にしていました。丁度体調優れず休職していた時に社長からちょっと手伝ってもらえないかと声をかけて頂いたのがユースタイルとの出会いですが、それまでもある程度認知症の方と関わってきましたが、デイサービス土屋中野坂上のご利用者様は本当に重い方や精神疾患の方もいて、今までの経験にない驚きがありましたが、逆に魅力に引き込まれてしまいました。というか、当時の管理者の高浜さんがどんどんお引き受けするので、それに夢中についていった気がします。
認知症の介護に大切なのはその方の世界観を感じて理解し、そのご利用者様のペースに合わせることだと経験から学びました。いくら笑顔を作って優しい言葉をかけても車から降りるのに動こうとしてくれません。こちらがもういいやと気を抜いた瞬間動いてくださるので、心を読まれているのか?と思うほどです。
認知症の方は、いくら解らなくなっていても、人としての尊厳を守り、声かけをしていると気持ちは通じて笑顔多く過ごして頂けます。
歩行介助にしてもご利用者様のペースに合わせて歩く事、立ち上がりも声をかけて相手の力に合わせて介助すること。何事においても合わせるということが大切だと常日頃感じています。
よきヘルパーとは、利用者様の今までの人生や生きざまを尊重して敬意をはらって接し、ご利用者様のペースを大切に、そして合わせる事ができる人だと思っています。
私もまだまだ日々努力している毎日です。