「樹(き)のように水のように生きる」

並木 紀子


第1回

皆さんこんにちは。
土屋訪問介護の方々に、長年ケアしていただいている並木紀子と申します。

私の身近な事を、俳句や短歌を交えて書こうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

私はALSという進行性難病にかかっています。
今はまだ治療法がありません。

告知されてから13年経ちました。
気管切開をしてから5年目です。
気管切開をする前には、声が出せなくなることが悲しくて、ずいぶん悩みました。
でも、皆さんが透明文字盤を使って、私が言いたいことを読み取ってくださるので、何の不便も無いことが分かりました。
また、慣れた方であれば、口パクでだいたい通じます。
長い事を言いたい時は、あらかじめパソコンに入れておいて、それを読んでもらうか、印刷したものを読んでもらうことにしています。

気管切開をしてから、ヘルパーさんが24時間居てくれるようになったので、安心して暮らせるようになりました。
「今日はだれだれさんが来てくれる。何をしてもらおうかな?」と、いつも心待ちにしています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

最後に拙いものですが、短歌と俳句をご披露しますね。

暗闇で 痛い痛いと叫べども 声は出ずして 妙な音出る
痛む背を さすりてくれし 手の温み
身動きの 出来ぬ我をば 介護せる ヘルパーさんは 皆仏なり

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