介護業界への転職と当社への入社

棚網 広美


はじめまして2月入社の棚網広美と申します。コラムを書くにあたりこれまで過ごしてきた人生の中で起こったことやその時に考えたことを思い出しました。
以前働いていた会社を退職して、これまで育児や仕事が中心でしたが、1月下旬に大分に帰省し一人旅をしたり母を別府観光に連れて行ったりと子供としての時間を過ごしました。その間自分ができることは何だろうとか、介護の仕事を目指した理由について考えていました。

時々大学生の娘に「ずっと不動産管理の仕事にやりがいを持って働いてきたけど、人生をやり直せるなら看護師になりたいな。」と話すと娘は「お母さんはいつもしんどそうな仕事を選ぶよね。」と言われます。
看護師の仕事は大変だと故郷の妹は言うけれど患者様の話をする妹は患者様をとてもいとおしく思っているように感じます。また病気や出産で入院した時お世話になった看護師の方には今も感謝の気持ちで一杯です。夜間の病室の見回りでナースシューズの音が聞こえた時安心したことを覚えています。年齢も高くなり看護師を目指すのは難しいですが同様に人に寄り添い支援する介護の仕事をしてみたいと思うようになりました。

一方で長い間マンションにお住まいの方の建物の管理やソフト面のサポートをしてきました。
業界では建物と人の老いが社会問題となり新しい政策がスタートしました。私も日々の業務の中でその課題に何度も直面しました。担当マンションでは高齢の方の支援の為、地域包括支援センタ―の責任者、ケアマネージャー、民生委員、コンビニの店長、警察官などの会議に出席させていただきました。私はマンションの廊下で帰る部屋が分からなくなったその方を部屋までお連れすることくらいしかできませんでしたが、会議では活発な意見交換が行われホワイトボードには見たことのないフォームに議題・検討過程・方策が次々を書かれそのプロフェッショナルな仕事に只々驚くばかりでした。
センターではマンションの集会が開催されることもあり入口付近で障害がある方が移動店舗でパンを売っているのを見かけると心が和み、少しでもお役に立てたらとよくパンを購入したものでした。

振り返ってみると暮らしている中で少しづつ福祉の仕事に関心を持つようになりました。
元々キャリアコンサルトの資格も持っているので障害のある方の就労支援の仕事をしたいと考えた時期もありましたが、上司や同僚が仕事をしながら家族の介護をしたり介護離職をしたりとする中で、介護する方の負担も減らしてあげることができたらなと思います。
入社の動機は当社が社会の課題に自ら向かいあっていること、面接の時のマネージャーが笑顔だったので異業種で働くことの漠然とした不安が減ったように思えたこと、現場で経験したことを実践知として研修等で後の世代に伝えようとしていることです。
私は働きながら社会人大学院大学で実務家教員の課程を履修しましたが当社には高い志を持つ実務家教員がいました。入社して本当に良かったと思います。
この転機を活かして社会に貢献していきたいです。

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