私はこれまで10年にわたり飲食店の店長として、さらに10年葬祭関連の会社で納棺師としての経験を積んできました。
この異なる業界での経験が介護の仕事への転職を決意する上で重要な要素となりました。
納棺師の仕事を通じて、ご家族様の記憶に一生残る亡くなられた方の最期の姿が、私の腕ひとつで決まってしまうと言う失敗の許されない状況での業務経験を積めたことは自身の仕事への積極性、正確性を高める結果に繋がったと感じております。
また大きな喪失と向き合う方々に対して相手の気持ちをくみ取る力と配慮を持って接することが、非常に重要だと学びました。
彼らが抱える事情や感情を理解し、深い共感と思いやりを持って接することが求められました。
この経験は、人々の感情に寄り添い、尊重することの重要性を私に教えてくれました。
そして人々が困難な状況に立ち向かうたびに、時間をかけても前を向いて進んでいこうとするその力強さと意志力に触れ、彼らをサポートすることへの思いを育てました。
飲食店の店長としての10年間は、コミュニケーション、リーダーシップ、店舗運営のスキルを磨く日々でした。
多くのスタッフと協力し、お客様の期待に応えるために努力しました。
みんなでいい方向に向かうよう、店舗を盛り上げチームで助け合える店舗作りに重点を置きました。
毎日少しずつ小さなことに気付き、改善していくだけでチームの連携がより良くなっていくことが実感できました。
ひとつのことが上手く回り出せば、他のことも巻き込まれるように上手く回り出すということを知ることができました。
この経験からチームを結束させ、人々との関係性を築く重要性を学びました。
そして、この経験が私に新たな挑戦を求める気持ちを育てました。
私が重度訪問介護職への転職を決意した理由は、これまでの経験を活かし、サポートが必要な方々に寄り添い、様々な状況の人々が共生していく社会を実現するためです。
葬祭関連の経験から得た共感力と他者を尊重する姿勢は、ご利用者様、ご家族の方々との信頼関係を築く上で非常に重要であると感じており、飲食店の店長として培ったリーダーシップスキルとコミュニケーション能力は、訪問介護の現場でチームを指導し、高度なサポートを提供する上で必要な能力になると考えています。
私は、ご利用者様とそのご家族の方々がより充実した生活を送るお手伝いができることを心から望んでいます。
そのために、今後も学び続け、多くの方々の笑顔を見ることができるように日々努力していきたいと考えております。