台風19号と私たち

渡邊知朗(埼玉東部エリアマネージャー)



台風直撃前日の11日(金)
埼玉事業所では毎週金曜日12時、コーディネーターミーティングを行なっている。通常どおり12時からミーティングを行ない、その後、翌日12日に観測史上最大の被害をもたらすかもしれない非常に大型の台風19号が、関東を直撃するかもしれない、ということで緊急ミーティングを開催。

12日(土)、13日(日)のすべての支援と時間をホワイトボードに羅列し、それぞれの対応を相談。関東では12日(土)の夕方から13日(日)の明け方ごろがピークになり、また、JRも12日の午前中から計画運休するということで、12日から13日の昼頃までは電車が動いていない事を想定し対策を考える。

本来の予定
12日の日勤5件(独居1件)
12日の夜勤20件(独居2件)
13日の日勤4件(独居3件)
13日の夜勤19件(独居3件)

以下の内容で調整
①ご家族同居の方は基本ご家族対応をお願いし、支援中止
②ご家族対応が難しい方、独居の方は公共機関移動→車移動のスタッフに切り替えて手配、台風のピーク前に移動し、付近で待機。又は前泊。
③公共機関移動のスタッフ以外対応できない独居者はご本人に相談
④独居であっても、近隣にご家族がおられる場合は、ご家族対応を依頼

結果
12日の日勤提供3件(独居1件、台風ピーク前に早上がり2件)
12日の夜勤提供3件(独居0件、独居者は近隣のご家族で対応)
13日の日勤提供3件(独居2件、入室遅らせての対応)
13日の夜勤提供16件(独居3件、レスパイトへの切り替え3件)

今思い出しても11日から13日の夜勤者の入りを確認するまでは非常に慌ただしい3日間であった。結果的にはご利用者、スタッフ共に大きなトラブルもなく乗り切る事ができた。各ご利用者の現状をしっかりと把握し、連絡・対応してくれたコーディネーター、どうしてもサービスを提供せざるを得ない方に対し、前泊や事前行動で対応してくれた現場スタッフ、一重にチームメンバーの対応力、判断力あってこそ乗り切れたと思う。

今後の災害対策について
埼玉県には海がない。少なくとも私が埼玉に住んでいるこの30年弱の間に水害に被災したという記憶はない。これは私個人の問題かもしれないが、自然災害に被災した経験がないことから、災害に対する意識や備える心構えが不十分であったように感じた。最悪の被害状況を想定して、自身の、スタッフの、ご利用者の命を守れるような対策を講じていかねばならないと強く思った。


訪問介護サービス
新規のご依頼はこちら

介護スタッフ
求人応募はこちら

コラム