ありがとうと言ってもらえるヘルパーが私の目指すヘルパーです。
実は、良いヘルパーとは何かの答えに詰まり訪問先で聞いてみました。
返答は立ち位置で、考え方も価値も変わるからわからないと言われました。
仰る通りです。と私は笑って返しました。
常に選択肢がついて回るのが仕事かと思います。
それは福祉の業界にも言える事だとしたら、まずは選ぶ事がスタートだと考えています。
そのスタートラインを決める指標は、心からありがとうと言って頂けるかどうかにしています。
私が訪問入浴をやっていた時に後悔したことが何度かありました。
普段は歩くこともままならず、ベットからお風呂まで歩くことすら出来なかったおじいちゃんが訪問したら縁側に立っていました。
驚き、スタッフ全員が「どうしたんですか」と驚いて声を掛けると「ばぁさんが調子悪いから布団畳んだりしなきゃいけなかったんだ」とひょうひょうと仕事をやってのけました。
人間やる気で体が動くもんだと感動し、私達は笑いながら退室した翌日に他界されました。
もしあの時、仕事を代わりにやっていたら亡くならずに済んだのだろうか。
でも、あの仕事をやらずに亡くなっていたら情けないと後悔が残ったのではないだろうか。
答えはわかりません。
私は後者であって欲しいと思っていますが、何より私達がした仕事が外部との最後の接触となったのであれば後悔させない仕事が出来たのかと考えたのを覚えています。
全て言われた通りが正解ではないと思います。
何より最後にありがとうと言って頂ける仕事をやり続けられるヘルパーが現場では一番良いヘルパーだと思います。