よいヘルパー

よいヘルパー  

吉田伊織



この内容については正解がないと思います。企業側、ご利用様から、ご家族様から見た視点が違ってくるからです。
その中でも共通して言えることなど、個人的意見として書いていきたいと思います。

まずそれぞれの視点から、私自身が個人の見解としてみていきたいと思います。

※企業…
企業の一番の目的は利益をうみだすことです。この中でヘルパーの主な仕事は現場でのサービス提供。ここでのよいヘルパーとは…
「問題を起こさず、無難に業務を行ってくれる人材」
現場での最大の損失はクレームをあげ、サービスに入れず、サービス料が支払われないことです。普通のこと言っているようですが、これが難しい。
百人十色の人を相手に、1人の人間がそれぞれの現場に合わせて対応するのだから、問題が起きない方が珍しいくらいです。
ですが、問題が起きたとしてもその場での対応次第では大小どちらにも転んでいきます。
問題を問題にしないようにする対応スキルがなければ、続くサービスも続かなくなっていしまうので、前述のような人材は重宝されると思います。
勿論小さな問題でも発生したら報告はしないとダメですよ。問題を問題にしないために報告しないのは隠ぺいと同じです。

※ご利用者様…
TPOをわきまえて、柔軟に対応してくれるヘルパー。
人が相手であるがゆえその時々でなにがおきるかわからない。その際に落ち着いて対応出来るヘルパーがよいヘルパーだと思います。
やってあげたい、これやると喜ぶのではないかと良かれと思って必要以上のサービスを提供するのは、必ずしも良いとは言えなく、その後入る他のヘルパーの敷居を上げかねません。
あの人はやってくれて、あの人はやってくれないといったやりとりが生じてしまうためです。
サービスが必要だと思ったら、まずは相談しヘルパー内で情報の共有、そのあとサービスの追加の有無を話し合います。

※ご家族様…
サービスはご利用者様に提供するだけではなく、ご家族様の負担軽減も大きな割合であります。いくらご利用様との関係性がよくても、例えば何かのやり残しが目立つなどそのあとのご家族様が対応してしまうことが多いとサービスを断られてしまいます。
ご家族様は見ていないようで見ていて、聞いていないようでしっかり聞いています。
対応力、ケアの質、知識、経験。あらゆるスキルが試されます。
相談や愚痴など、時には長くなってしまう話しもあると思いますが、時間の許す限りしっかり傾聴し対応出来るヘルパーが良い関係性を築けている方が多いです。

※最後に…
個人的な意見として要約した内容になりました。他にも大事なことはたくさんあります。
「よいヘルパー」はその人その人の持ち味で大きく変わってきます。ご利用様を知ることも大事ですが、今一度自分自身を知ることも大事になります。
最後ですが、冒頭でも書きましたが、各視点からみて共通することを書きたいと思います。
それは「冷静さ」です。
何をするにもここが欠けていてはミスが生じます。ミスや事故が発生したとき、冷静さがなければうろたえて何も出来ないこともあります。
まずは落ち着いて、感情的にならず、今起きていることをしっかり分析しながら対応することが大事です。
それには経験が必要です。上手くいかなかったときは辛い経験になります。それでもそこで折れず「次に活かす」。
それが後に自分の力に変わりますし、その経験を指導の際に経験談としてお話しできます。
また経験することで、同じ場面に出くわした時に最初の時よりは落ち着いて行動出来ると思います。
その積み重ねをすることにより、「よいヘルパー」に近づいていくでしょうし、「よいリーダー」の一歩になると思います。


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