2023年の振り返りと2024年の抱負_介護事業部長 中原 洋

中原 洋



皆さん、2023年も一年間お疲れ様でした。

2023年も、在宅支援を変わらず継続し、ご利用者様とそのご家族様のかけがえのない生活を守り、また新たにケアを必要としている方々を積極的に探し出し、必要なケアを届けるために日々奮闘し続けてくださり、本当にありがとうございました。

皆さんの奮闘のお陰で、更に多くのご利用者様に必要なケアを届けられるようになりました。そして、ご利用者様やご家族様から感謝の言葉も沢山いただきました。

改めてですが、皆さんの行っている仕事は決して誰にでもできることではありません。誠実さと、勇気と、優しさを持っている皆さんだからこそ成し得ていることです。そんな皆さんを心から尊敬しています。


【新企業理念について】
2023年の大きな出来事としては、やはり企業理念を刷新したことだと思います。

そもそも、なぜ理念を考え直したかったのか?ということを改めてお伝えしたいと思います。

創業から10年で事業の拡大や多角化、全国展開。うまくいったことも、うまくいかなかったことも沢山ありました。約3年前に大きな組織分裂を経験し、そこからの急速な回復を皆で成し遂げてきました。そのような歴史の中で、私たちが培ってきた価値観や強みは確実にあったものの、それが明確には言葉にできていませんでした。

社員数が増え、事業数も増え、介護職だけではなくさまざまな強みや個性、専門性を持つ人材が一緒に働く組織になってきました。そのような多様な仲間と未来を描いていくためには、大きな方向性を示す指針が必要だと感じていました。昔からいる方も新しく参加した方も、現場の方も本社の方も、皆が所有感と誇りを持って語り合える、そんなユースタイルラボラトリーならではのアイデンティティを皆で作り上げたいと考えたのです。

そして、リブランディングプロジェクトに皆さんに参加していただき、全社員の想いを反映させた新しい理念ができました。





このようにして新しい理念ができました。しかし理念は作っただけでは力にはならず、日常のコミュニケーションの中で活用されてこそ力になります。また、一部の人だけでは機能せず、当社で働く全員で取り組んでこそ実現できます。

2023年は、新理念の浸透を目的としたわたげプロジェクトを発足し、『マネージャー・コーディネーターが理念を語る』という取り組みをしてきました。全国の事業所を訪問する中で実際にマネージャーやコーディネーターの方々が理念を自分の言葉で語られる姿を見て、この会社が100年続いていくための根が根づいていく瞬間を目の当たりにしているようで、とても嬉しく、また心強く感じました。

2024年は、マネージャーやコーディネーターだけではなく、全職位の皆さんにもそのような機会を設けていきます。当社にとって、ご利用者様にとって、社会にとってより良い未来を築いていくために、理念をどのように活用していくのか?皆さん一人ひとりに考えていただきたいです。


【全事業所を訪問して】
昨年は、全事業所を訪問し、全職位の方々とお話させていただき、皆さんが日々どんなことを感じて働いているのかを中心にお話をお聞きしました。その中で、一番多かった声は、仕事は大変だがやりがいがあるという声でした。そしてこの仕事の大変な点、やりがいと感じられる点をそれぞれ深堀りする中で、個人や事業所の課題、また、個人や事業所の長所をそれぞれ発見できました。やはり答えはいつも現場にあるのだなと痛感しました。

それぞれの事業所を支えている方々の顔を実際に見て、抱えている課題について直接話しを聞くことで、数字だけでは分からないその裏側にある背景をより深く知ることができました。

また、全事業所訪問をして、それぞれの事業所にマネージャーやコーディネーターをはじめ、頼もしいメンバーが大勢いました。そして、積極的にキャリアアップを望まれている方もいましたし、ご自身では積極的にキャリアアップを望んでいない方の中にも可能性を持っている方々が沢山いるということを知ることができ、とても嬉しく、心強く感じました。


【企業は人できている】
私は企業は人でできていると思っています。

企業が従業員を大切にし、成長の機会を提供し、サポートし続けることで、従業員一人ひとりが自分のペースで成功体験を積み重ねていくことができます。その中で、一緒に働く仲間を大切に想うようになっていったり、会社のことを少しずつ好きになっていったり、ご利用者様やご家族様と接する際には会社の一員としてより誠実な気持ちで対応したいと想うようになっていきます。そのような想いこそが会社を強くしていくと私は確信しています。

ユースタイルラボラトリーには、そのような想いを持っている方が大勢いるのでここまで成長してこれたのだと思います。

逆を言うと、人を大切にしない企業は必ず衰退していきます。

人をモノのように扱ったり、感謝をしなかったり、正当な評価をしなかったりすると徐々に想いは冷め、従業員の心は会社から離れてしまいます。

今年もまた、更にスピードを上げて当社は量的貢献に向けて拡大していきます。そのためには、これまで以上に生産性を高め、効率的な運営をしていくことが必要とされます。しかしながら数字ばかりを追い求めてはいけません。数字ばかりを追い求めてしまうと人を大切に想う気持ちが希薄化し、皆、個人の利益を追求する組織になっていってしまいます。そうなってしまうと、組織としての強さを失い衰退していくのです。私たちが衰退してしまったら、必要な人に必要なケアを届けることができなくなってしまいます。

私たちはこの会社が何のために存在しているのかを忘れてはならないのです。すべての必要な人に必要なケアを届けるために存在しているのです。そして、『すべての必要な人』の中にはご利用者様だけではなく、従業員も含まれています。一緒に働く仲間がその時々で、どのようなケアを必要としているのかを皆が想い合える会社にしていきましょう。

私はユースタイルラボラトリーを人を大切にする会社にしていきたいと強く想っています。
今年もまた、全事業所を訪問しますので、皆さんの声を聞かせてください。


最後になりますが、私はユースタイルラボラトリーを、社員から愛される100年続く強い会社にしたいと思っています。そして、介護職員が自分の仕事を恥じることなく胸を張って働くことができる環境を作り出したいです。

皆さんもこの会社に何か期待や希望を持って入社してくれたのだと思います。その期待や希望が明確な方は、ぜひ積極的に発信してください。まだ明確ではない方は、仲間と期待や希望について話し合ってみてください。自己実現はそこから始まると思います。それぞれが小さな自己実現を積み上げていく中で、この会社のことを少しずつ好きになってくれると嬉しいです。私も皆さんの自己実現を全力でサポートしていきたいと思います。

皆さん、昨年も一年間本当にお疲れ様でした。
今年もよろしくお願いいたします。

介護事業部長
中原 洋


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