人生の終焉

今喜子



昨年父が102歳の生涯を閉じました。

仕事のお休みの日は介護に通い、「あーお休みにゆっくりしたい」とよく思ったものですが、介護生活は突然に終わりがやって来ました。

父の年齢も年齢なのでいつ何が起こるか分からないと認識しつつも、その日が訪れるとなかなか受け入れ難く、心の中で来月の103歳のお誕生日を迎えられるのではないかと矛盾した考えを持っていました。

ここ10年で長兄、母、父を見送り、またお世話になった方の最期にも立ち合いましたが、何れも最後の呼吸はとても苦しそうで、母には「そんなに頑張んなくていいよ」と声をかけたほどです。

兄が亡くなる前に看護師さんが「生まれ出る時にも苦しみがある様に、亡くなる前にも一山こえなければならない」と言ってたそうです。

老衰で枯れるが如く亡くなる方もいますが、若ければそれが大きいそうです。

その時は意識は殆どないので本人が苦しいのかは分かりませんが、その時間は自分の人生を振り返っているのか…楽しかった事を思い出しているのか…それとも誰かがお迎えに来てるのか?そんな事を考えました。

スター・ウォーズのヨーダやオビワンの様に亡くなるとスッと消えてしまうのは憧れですが、それは映画のお話で、最近は自分の人生の終焉をよく考える様になりました。

いい人生だった!頑張ったんじゃない!?私!と思える様にしっかり生きていきたいと思っています。



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