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重度訪問介護の介助者として思ったこと

重度訪問介護の介助者として思ったこと

学生ヘルパー



1 環境問題と重度訪問介護
 私自身の話では、重訪に関わるようになってから環境問題に対する考え方がわずかではあるが変化したように感じる。以前までは、環境問題なんて私1人ではどうにもならないことだ、とその改善に向けて真剣に考えることはほとんどなかった。完全に他人事だった。

しかし、重訪の仕事を始めてから、他人の生活が自分事になったのである。利用者の生活に参加して、呼吸を側で感じているだけで、有難うという言葉が返ってくる体験は、私に私という1人の小さな力が役に立ったことを実感させてくれた。

  また、命は皆平等であるという強い意識が芽生えた。誰かの命のために私1人が動くことも、動植物の命を守るために私1人が行動することも両方に大切な意味がある。そしてそれを大勢で協力して取り組むことはもっと素敵なことだ。環境問題は完全に自分事であることに気づいた。

 今では、買い物をしたときにあらかじめレジ袋を断ったり、服を繰り返し着て洗剤の使用量を減らしたりと自分にできることをしている。知識が少ないため、まだこれぐらいしかできていないが、これからも自分事として環境問題と命について関心を持ち続けていきたいと考えている。

2 家族と重度訪問介護
 「この仕事を命の対等性の観点に立ってやればやる程、自分の生活と命がどうあれば良いのかがよく見えてくる」とは本当にその通りである。利用者の命、生活、人生に触れ続けることで自分のそれらに重ねて考えざるを得ないのだ。

 「命の対等性」を作る側に立って初めて、自分が如何に家族の命に向き合いきれていなかったかを知ってしまった。重度訪問介護という仕事は、今まで目を向けていなかった事柄(優生思想など)と葛藤するよう常に促してくれるため、私はそれらに向き合うことができる気がしている。

 資産と人材さえあればバランスを崩した家族も幸せを感じられる余裕ができるのに、それを許さない現実がある。人と人の間に入る仕事がもっと重要視されるべきだ。

 重度訪問介護を通して、利用者と利用者の家族の幸せ、自分と自分の家族の幸せ、今と未来を生きる命ある者の幸せを考えていきたい。