新型コロナウイルスと私たち  自身の考え方やライフスタイルをアップグレードしなければいけない

新型コロナウイルスと私たち  自身の考え方やライフスタイルをアップグレードしなければいけない

高橋亘



今まさに時代が変わる渦中にいるような感覚を感じながら、自身の考え方やライフスタイルをアップグレードしなければいけないと考えさせてくれているのが新型コロナウィルスというのが私の考えです。

温故知新という言葉が、コロナとの向き合い方において、またこれからのライフスタイルに必要なのではないかと思います。

どうも脇腹が痛い。
支援中に何度かお手洗いをお借りしました。
埼玉から群馬に帰り近所のクリニックへ自転車で出かけ、腸閉塞の疑いがかかり大きい病院へ。
夜間救急で待っている間に、うっかり寝てしまい気が付いた時にはズボンを変えなければいけない状態になっていて、初めて紙オムツを装着。

結果はただの腸炎でした。
1週間程の入院は特別な拘束もなく真夏の病院は患者にとって快適で安心できる場所でした。
そんな体験をしたのが平成最後の夏の事。

私達は仕事柄、常に自身の体調を管理しなくてはいけない。これは介護職になった時から、立場が変わる度に強くなっていった思いです。
管理者を経て、仕事を変えて現場へ戻った昨年には、現場で働く自身の体調管理でどれだけの方に迷惑をかけるのかを深く理解し、退院後さらに気持ちが引き締まったのを覚えています。

そして今。
中国武漢で発症した新型ウィルスは、全国に拡がっています。

2002年中国広東省で発症したSARSに関して自身にはとても遠い出来事に感じていました。
メディアは誇張するから対応策だけ分かっていれば良い程度に感じていたコロナは同じ日本で、同じ群馬県で、気が付けば半径数kmまで迫っている。
インフルエンザの延長線くらいに考えていた感染症は、自身の考えの甘さを日々ではなく、数時間単位で強めていきました。
普段、ほとんど見なくなったTVは様変わりしていて驚きました。
最新の通信技術が普及し始めた令和だからまだこの程度で収まっているのかもしれません。

そんなネットで物が買えて、当たり前のように翌日には手元に届くのが当然だと思っている生活を、過去の経験が私達をドラッグストアに並ばせるのでしょうか。
並ぶ列には咥えたばこする若中年の男女と、押し車に腰掛ける高齢者。
まさに教科書で見たオイルショックの映像にタイムスリップしたかのような感覚です。

私達はこの新型ウィルスを利用して、新元号と同じように※1「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化を生み育てる」一人一人が明日への希望と共に、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そんな願いを体現できる種族であることを証明し、新しい時代により良い社会的繋がりと、正しい行動ができる個であり組織になれたならば。

全ての必要な人に、必要なケアを届ける事のできる地域社会を作れるのではないかと思います。


※高橋亘プロフィールはこちら ※1安倍晋三首相談話引用(万葉集 由来)

訪問介護サービス
新規のご依頼はこちら

介護スタッフ
求人応募はこちら

コラム