彼岸花を多く見かける季節になりました。
日本では墓地やお寺の近くに多く見かけたりします。
お彼岸の時期に咲き、毒があるので一説にはこの花を誤って食べてしまった後は
その毒性から「彼岸(死)しか無い」と彼岸花と名付けられたそうです。
また、茎が伸びて花が咲き、花が散った後に葉が伸びてくる特徴があり
葉と花を一緒に見る事ができない不吉な花と言われたりもしています。
「死人花」や「幽霊花」や「地獄花」「捨子花(すてごばな)」と別名もあります。
毒性や見かける場所や寂しい場所が多いからか悪いイメージを持たれる事が多いかと思います。
墓地やお寺に多く見かけるのは理由が有ります。
ネズミやモグラなどの害獣が彼岸花の毒性を嫌い、お墓を掘り起こしたりしていたずらをしない為に、お墓やお寺を守るために昔の人々の知恵で植えられたそうです。
動物達に荒らされる事も減り、とても重宝されていたそうです。
赤い彼岸花の花言葉は「悲しき思い出」、「あきらめ」など悲しいイメージもありますが
その反面「情熱」、「独立」、「再会」、など前向きな言葉もあります。
「想うはあなた一人」なんて言葉もあるんです。
「想うはあなた一人」と言うのは
花と葉を同時に見る事ができず
葉は花を思い、花は葉を思い散る。
お互いを想い合うだけで見る事はできない、まるで相思相愛だと言う事で相思花と呼ばれている国もあるからだと思います。
国が変わるだけで愛情を表現する花に見えたり、死を連想する花に見えたり
美しさは変わらないのに不思議ですよね。
考え方や見かたを変えれば印象は大きく変わってくる。
普段の生活の中でもですが、介護の場面でも当てはまるかと思います。
介助する側の考え方や対応の仕方
それぞれ違って当たり前ですが、受け取り方や考え方で大きく変わってくるのでは無いでしょうか。
例えば訴えが多く些細な事も気にされる事があった場合
何度も同じ行動を繰り返す場合
何故それに執着しているのか理解できない場合
色々あると思います。
ネガティブに捉えがちだと気分も沈み、時には苛立つ事もあるかもしれません。
マイナスな感情はご利用者様にも伝わってしまい不安な気持ちにさせてしまう。
もし自分が介助される側であったらどうだろうか?
全く身動きができない状況になったら?
自分自身も些細な事が気になり何度も呼んでしまうのでは無いか?
体調を崩した時の事を思い出し、少し足や手の位置を動かすだけで楽になる事もあるのでは無いか?
考え始めたら色々ありますが
相手の事を思い自分自身ならばどうだろうと考えれば苛立ちやネガティブな考えは減っていくかもしれません。
人対人なのでお互い考えがすれ違う事もあるかもしれません。
時には辛い事があり笑っている事が難しい事もあるかもしれません。
ですが、介助中に担当しているご利用者様は担当しているヘルパーしか頼れない状況も多いはずです。
ご利用者様に安心・安全に過ごしていただくようにするお仕事を選んだのは自分自身です。
安心して安全に過ごしていただけるように努力をするのは最低限必要な事なんですよね。
考え方を変えれば不安や辛い事も楽しくなってくるかもしれません。
楽しければ笑顔も増え安心して過ごしていただく事もできると思います。
お互い不安な気持ちが無くなり安心が続けば信頼関係も築いていけると思います。
色々未熟な点は多いですが、考え方や対応を前向きに、優しい気持ちで介助に向かえるよう
少しずつでも改善できるよう努力し頑張っていきたいと思います。