突然ですが就職活動をするとしたら、あなたはなにを基準に選びますか?もちろん就職理由は様々ですが、多くの方がお給料や待遇がよいところを自分のやりたい事の範囲内で探すのではないでしょうか。
ですが新しい事を始める時は誰しも多少の不安がよぎりますよね。自分の資質は活かせるか、とも考えるのではないかと思うのです。
私のいるチームは主に重度訪問を専門にしていますので、実際に介護経験者でも障がい者の介護に対応できるのかという不安を耳にします。
職種に限らず、当然どこもいい人材を求めています。良い人材というと漠然としていますが、資質があるかということが大きな要素だと考えられがちです。
うろ覚えなのですが、とある中小企業のリクルートの広告で、とても印象に残っているものがあります。そこにはどのような人材を求めるかという社長の言葉が書かれていました。少し長いですが引用させて頂きます。
「私の求める人は”素直”で”一生懸命”なひとです。と書きますと、ほとんどの人が私は素直で一生懸命ですと言われると思います。でも、これが意外と難しくてできない事なのです。
では”素直”とは何でしょうか。私はどんなことでも自分に置き換え、自分の事として考えられることだと思います。例えば理不尽に怒られたとします。そうしますと”そんな言い方しなくても”とか”他の人だってやっているのに”とか思ってしまう事があります。しかしそのような場合にも、少しでも自分に悪い点はなかったのか、などと自分の事として考え反省できることが”素直”という事だと思います。
次に”一生懸命”とは何でしょうか。人は一生懸命やっているようで、実は100%の力は出していません。実に様々な理由(をつけて)で余力を残して70%くらいの力でやっている事が多いものです。
私の好きな言葉に”力があるから重荷を背負うことが出来るのではなく、重荷を背負うからこそ力を出すことが出来る”という言葉があります。
100%を出そうとしている人と70%の人では時間経過とともに能力はどんどん開いていきます。また、人は好きなことや大事だと思う事にはだれでも一生懸命になれます。それよりも大事なことは、イヤな事や小さなことにも一生懸命になれるかです。そして、一生懸命やっていると自分自身楽しくなってきますし、誰かが助けてくれるものです。
つまるところ、人の能力とはどんな技術を持っているか、とか話術や交渉がうまいとかではなく”素直さ””一生懸命さ”だと思います。ウサギとカメの話の様にそれに勝る能力はありません。
素直で一生懸命になれる人を、ぜひともお待ちしています。
多少割愛しましたが、この様な内容でした。この記事は五年以上前のものなのですが写真に収めてあり、私自身時々読み返しています。相手の為を想っているつもりになっていないか、会社や自分の都合になっていないか、なれ合いになっていないか。
現場では利用者と介護職双方の人となりが浮き彫りになります。先ずは目の前の利用者さんと一対一の人として向き合い、常に多角的な視点を持って何度でも”これで良かったのか?”を問い続けることが最も難しく尊いのかもしれません。これから介護業界の扉を叩く方や、すこし疲れてしまっている方の背中を押せたら嬉しく思います。