リーダーは様々な場面で決断を必ず迫られるものです。
信念と経験と判断力で決断するわけですがここまではリーダーです。
良いリーダーとは決断の後、良い結果を出すという事です。
良い結果を出す為にチームを一丸とさせ全力で目標に向かわせることのできる人です。
かつてアメリカにポールボルカーというFRB議長がいました。
日本でいうと日本銀行の総裁に当たる人です。
ボルカーが就任した1970年代は石油ショックによる世界的なインフレとなりました。
アメリカも例外ではないどころか景気が最悪な中インフレが起こる、いわゆるスタッグフレーションに見舞われました。
ボルカーはかつてないほどの厳しい状況の中の舵取りを任されたわけです。
彼は信念の下金利を上げ続けました。勿論最初は景気はさらに悪化し、FF金利は乱高下し、失業率は10%を超え産業稼働率は60%に低下し、株価は10%以上も下落しました。
当然政府からは政治的攻撃を受けましたが、強い信念の下に高金利を維持し続けました。
結果3年もの間やっていた高金利政策が功を奏し1981年には13%だったインフレ率は1983年には3%に下がり、その後経済も株価も安定しました。
ボルカーがインフレファイターと尊敬され、自分の信念の下、FRBの独自性を守って成功を収めた一幕です。
インフレ信者の方々からは揶揄されたりもしましたが、事態を収束させたのはゆるぎない事実です。
これは1つの例ですが、良いリーダーとは決断の後に最も大切なのは良い結果を生み出せる力という事だと思います。