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よきリーダー7

よきリーダー7

大森 淳 (新潟サービスマネージャー)




リーダーというものを客観視できる機会がありましたので
私自身を俯瞰して見るいいきっかけになりました。
それは。。。

過去にみつばちを飼っていました。
その生態について、よく観察し、いろいろな実験もました。
この虫が魅力的なのは、女王蜂を中心としたチームだということ。
女王次第で、強固にも、脆くも、どうにでも変わります。

例えば
とても大きな集団なのに少ししかはちみつを作れないチーム
小さいながらも何年も同じ女王が活躍し大量のはちみつを生産するチーム
数か月で消えてしまうチーム
病気や害虫に支配されてしまうチーム

いろいろあります。
大きく丈夫なチームの中心となる女王蜂は
①健全である
②能力がある
③統率できる
④愛がある
⑤決断力がある

自然の中ではそんなチカラが表立って見えます。

解説です。
①健全であるというのは、子宮(卵巣)が大きい。羽や体毛の色が濃い。つやがある。
(女王蜂は卵を産み続けるのが仕事ですので)

②能力という意味では、一日の産卵数がそのチームの大きさに比例します。
チームが欲している仲間を、ほしい数だけきちんと生み出してくれる。

③統率できるというのは、女王が居る安心感が、隅々の蜂にまできちんと伝わる。
女王と、チーム全員が、落ち着いていて安心して仕事をしている。

④愛という意味では、女王が荒々しくない。焦らない。そして、強い。
新しい女王を産生するとき、必ず3匹程度の王位継承者のサナギが作られます。
最初に出てきたものが、残り二つのサナギを壊して中の女王候補の命を絶ちます。
その残酷さという本能が強さであり、愛であると私は考えます。

実験で新女王に、羽化競争させなかった場合、そのチームは決して大きく健全な集団を作ることはありませんでした。

⑤決断力はピンチの時。天敵のスズメバチからの攻撃に対する対処です。
スズメバチはみつばちの攻撃を受けながら、巣の中に侵入してきます。
女王蜂はスズメバチの侵入数、大きさ、気候などあらゆる情報を働きバチから収集します。

決断をした女王蜂は、側近に囲まれスズメバチの隙を狙って外に出ます。
女王にとってはハネムーン以来の外出となります。子宮が大きいため、飛べません。
這って歩くようにする女王を側近が追い立てながら巣から出ます。
家を捨ててでも仲間と自分を守ります。自分が外に出なければ全滅するからです。

働きバチは巣に蓄えた蜜を体いっぱいに吸い上げ、女王に続きます。
新しい巣をつくるかもしくは数日間、巣を離れて暮らすためです。

おおよそ、この場合、チームは全滅しますが、ごくまれに女王の決断で
スズメバチが食い荒らしたあとの荒れた巣に戻ることもします。
そこで営巣を再開したコロニーの力はすさまじいものです。
再び女王蜂は一日に数百から数千の卵を産み、食い荒らされた巣は、みつばちの手で精緻に修復されます。

何がここまでの数のいのちに統率をもって動かすのか。
それが、女王の魅力と言わずに、何もありません。

つまりリーダーは、それに従う者からの魅力を持つ必要があります。
それはたとえ年寄りでも健全であり、
その場にふさわしい能力があり、
ついていくものがあり、
仲間を愛し、
いざという時の決断ができる。

マニアックなリーダー論ですが
地球で人間とほぼ同じ歴史を歩んできたみつばちの集団生活を調べてみて
強いリーダーは、やっぱりいつも美しいなぁと思いながら、
かつて、蜂に刺されながら、はちみつで部屋中をべたべたにしていたことを思い出しました。

そして、
蜂ではない私に、何ができるか、また考えながらチームを作っていこうと思いました。