ノーマライゼーションの実現にむけて

久保田 理恵


2022年は私にとって人生の転機、学びの年でした。
2022年の年始から重度訪問介護の仕事を始めました。
初めての仕事は緊張でいっぱいでした。
右も左も分からず、先輩から仕事を教えていただき、
もたもたする私を見るに見かねた訪問看護さんから、技術的な指導を学び、皆さんのお力をお借りして私はやっと独り立ちが出来るようになりました。

最初の現場は緊張しすぎて、不安で利用者様の横で1日中立って過ごしたのを覚えています。
後日、利用者様に「緊張するから横には立たないで欲しい」と言われ、先輩からも「利用者様が不安に思うからやめなさい」と言われたことを懐かしく思います。
何ヶ月も一緒に過ごしたご利用者様は、昨年、ご逝去されました。
最後まで支援が出来た事、ご協力いただいたご家族の方々には、今でも本当に感謝しております。
初めての現場で、サービスリーダーも務めさせていただき、今でも大切な思い出でいっぱいです。
ご家族に囲まれた生活、ご自宅でのなにげない日常を難病や障害があっても過ごせる事を知りました。怒られたり、上手くいかないこともありましたが、最後は感謝の言葉をいただいたことが今でも忘れられません。
あの時の不安、悲しみ、嬉しさを胸に「この仕事をこれからも続けたい、これからも在宅で過ごす方と共に生きていきたい」と思うようになりました。
昨年はサービスマネージャーに就任したばかりで仕事に慣れることで精一杯でした。
もっと介護について学びたい、病気の事や障害の事を学びたい。そう思うようになり、 『第12回長野県難病ケアシンポジウム』に参加して「難病における嚥下と栄養」について学びました。
喉頭気管分離術を知り、誤嚥性肺炎のリスク回避と食の楽しさを学びました。
強度行動障害の利用者様の現場を任されたことで現場の支援に役立てたいと以前から取得したいと思っていた、強度行動障害支援者養成研修も取得し、現場のスタッフと勉強もしました。
自分自身が介護経験がなく不安に思ったことを教訓に実技指導も始めました。
介護未経験のスタッフが不安に思わず自信を持って支援が出来るようにこれからも サポートを続けていきたいです。

私は、インプットが大好きです。その反面、アウトプットが苦手です。
理由は、自分の思いを伝えるのが恥ずかしい、実は不安だからです。
私自身、2023年はこの性格と向き合い、自分が学んだ事をアウトプットしていけるように変わりたいと思います。
今年は皆さんに支えられるだけではなく、事業所や会社の一戦力となれるよう成長していきたいと思っております。
現在、ありがたいことにたくさんのご依頼があり、すべての方に対応出来ない状態です。
まだまだケアを必要としている方々が私たちを待っています。
「すべての必要な人に必要なケアを」を届ける為に、信州にもっと重度訪問介護を広めたい。土屋訪問介護事業所の存在を知って欲しい。
少しづつ前に進み、多くの方の助けになれるように邁進して参りたいと思います。
障害がある人もない人も普通の生活が出来るようになってほしい。
ノーマライゼーションの実現をする事が私自身この仕事を続ける上で大切にしていることです。
松本事業所のスタッフの皆さんと一緒に長野県の在宅介護の拡大、生活の質の向上を目指していきます。
ソーシャルビジネスを行うユースタイルラボラトリー株式会社の一員として働けることが本当に嬉しいです。
これからも沢山の仲間と一緒に新しいことにチャレンジして行きたいと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。

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