リスタート

加藤 圭志


あけましておめでとうございます。
私は昨年、2022年の4月に、ユースタイルに入社しました。
前職は結婚式場の映像部門でマネージャーをしておりまして、新規オープンからずっと携わってきた環境からの転職は、40数年の人生でも指折りの大きな決断でした。

私の父は障がい児、及びそのご両親のカウンセリングを専門としておりまして、障がいを持つ同年代の子供たちとキャンプに行ったり、家で遊んだり、私はそういった環境の中で幼少期を過ごしておりました。
ですので、ユースタイルへの転職を考えた際には、真っ先に父へと相談しました。
きっと父は手放しで賛成してくれる、むしろ喜んでくれるだろうと考えておりましたが、予想外に深く考え込み、私にある提案をしてくれました。
それは、幼少期~小学生時代によく遊びに来てくれた、ダウン症の友人に会いに行こうというものでした。

二十年以上顔を見ていない旧友に会いに行く懐かしさと照れくささを感じながら、彼が働いているグループホームに父と2人で訪ねたところ、お母さんが歓迎してくれました。
「加藤先生(※父です)お久しぶりです!圭志君まで来てくれて…ありがとう!」
昔と変わらない明るい大きな声に迎えられて、3人で作業場に向かいました。
部屋に入ると、袋詰めの作業をしている幾人かの後ろで、パソコンに向かって一生懸命入力している友人の姿がありました。
「〇〇ちゃん」
幼少期に呼びなれたちゃん付けで名前を呼ぶと、我が家に来てくれていた頃の面影そのままに、ニコッと笑いかけてきました。
中学時代に転倒して頭を打ち、ほぼ車椅子上の生活になったこと、その後少しだけ動かせる指先で、パソコンの入力が出来るようになったこと、お母さんが嬉しそうに話してくれました。

「すごく喜んでいたから、ぜひまたきてね!」
お母さんの変わらぬ明るい声に見送られた帰り道、父が私に問いかけました。
「どうだった?」
私は父に答えました。
「嬉しかった」
言葉が話せなくとも通じ合える、私自身が感じた喜びを多くの方と分かち合いたいと思い、ユースタイルへの入社を決断。2022年はそんな大きな転機を迎えた年でありました。

6月に岐阜事業所がオープンして半年余り、様々な方々に支えて頂きました。
皆様への感謝を忘れず、この2023年は少しずつでも恩返しができるように、素敵な仲間とともに歩んでいきたいと思います。
今年もよろしくお願い申し上げます。

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