介護のお仕事を通じて学んだことですが、ひとりのご利用者さまを通じて多くの方が関わり、ご利用者さまやご家族さまを支えている、支えられているということを学びました。
私たちとご利用者さまとの出会いは、ケアマネもしくは相談支援員を通じて知り出会っていきます。中には、セルフプランと言ってご利用者さまご自身がヘルパー事業所を見つけ、ご依頼をかけてくださることもあります。
私たちが支援を始めるにあたってご利用者さまの基本情報を頂きます。生活歴や家族構成、相談概要、ご本人の意向希望、支援の状況などなど。その内容を見て、支援のやり方、スタッフの配置など考えていきます。
現場で支援に入って下さるヘルパーさんにとっては、ご利用者さまとヘルパーとの1対1の関係、もしくはご利用者さまご家族を含めたご利用者さま、ご家族さま対1という関係になっていると思います。
ただ、下の図にありますようにご利用者さまにはさまざまな関係事業所が関わっています。ヘルパーを供給する事業所が3つ、訪問看護、病院、相談支援事業所、など。因みこの図の中に土屋が入っていきます。まだ、この図は関係事業所は少ないほうです。ここに居宅介護事業所や介護事業所、訪問リハビリなどなどもっと関わりが多いご利用者さまもいらっしゃいます。
そうなるといかがでしょうか、上記図の方、ひとりのご利用者さまだけでも延べ何人の方が関わっていますでしょうか。ヘルパ―事業所だけでも、サ責含め5名計3つなので15名、訪看も5名、ドクター、事務、相談員3名。少なく見積もっても23から25名が関わり、ひとりのご利用者さまの生活を支えていることになります。ひとりを25名で支えるなんて凄いことですよね。 また、見方を変えるとご利用者さまを支えることで25名近くの雇用を創出していることになります。ですので、関わっている25名の生活を支えていることにもなります。私自身もご利用者さまがいらっしゃること、私たちの仲間が現場で支援してくれていることからこのようなコラムが書け、マネージャーの仕事をすることができます。
ひとりのご利用者さまを通じて多くの方が関わり、ご利用者さまやご家族さまを支えている、そして支えられている、お互い持ちつ持たれつの関係である、とこの仕事を通じて学んだこと、学び続けていることになります。