利用者へ良いケアをする為には

麻生 雅也



私は介護という仕事を始めて、まだ10か月程度ですが、その中で感じた事があります。

それは、もしかしたら、働く人全てに当てはまり、当たり前の事かもしれませんが、会社の企業理念である「全ての必要な人に必要なケア」を行う上で、支援者(労働者)の心身へのケアは、「必要不可欠である」という事です。
これは、これまでの経験(別職種)もありますが、私自身が実際に介護現場で働き、身を持って感じ取りました。
私達は、利用者様の生活空間へお邪魔します。
その支援中は、利用者様が主体で、様々な支援内容において利用者様の意思が尊重されます。
利用者様がどの様な支援を求めているか、これを正確に理解し、実行できるか、これが企業理念の「必要なケア」を提供するという事、更に「信頼」を繋げる事になるのではないかと思います。

そして、介護における人と人との繋がりは、他の職種とは違うと感じる所がありました。
それは、信頼関係による心の繋がりがお互いにとって大変重要であるという事です。
そして、「信頼」によって利用者様へ目に見えないケアである「安心」を提供する事ができ、この「安心」は、「必要なケア」を提供する事に含まれていると思います。
しかし、これは、誰しもが皆同じように「安心」を提供できるとは限りません。
なぜなら、サクション・体交・清拭・掃除・料理・ストレッチ等といった、支援者それぞれに得意不得意があると思うからです。
支援者は、これらを衰えさせる事無く、日々少しずつでも、成長する事が求められます。
そして支援者は、それらを支援で実施している中で、各々が得意な支援でそれぞれの形を持った信頼を築いていけるのではないかと思います。
この、利用者様へ目に見えないケアである安心を、支援者それぞれが提供できるようになるのは、簡単ではないとも思います。
ですが、利用者様を思う気持ちを持ち、親身になって支援を続けていけば、信頼を築く事はきっとでき、利用者様が求める必要なケアへ、更に近づいていけると思います。

しかし、ここで私が言いたい事は、支援者も、利用者様同様に、1人の立派な人間であるという事です。
同じ人間である以上、利用者様同様に支援者に対してのケアも必要になります。
なぜならば、支援者に充分なケアがされなければ、心や体に余裕が無い状態になり、必要な人に必要なケアを理解し行動するというサービス提供をする事は、困難になると感じたからです。
私は、支援者へのケアもきちんと行い、心身共に余裕がある状態を如何に作り出す事ができるかが、社員の士気向上に繋がるのではないか、更にそれは、後々、会社全体への売り上げにも繋がっていくのではないかと考えます。
この支援者へのケアを、賃金・休暇・相談等といった、支援者それぞれが求めている必要なケアを提供できれば、利用者様へのケアの質の向上、会社への貢献等、大きく返ってくる事に繋がってくると思っています。
私は、これらを微力ながら、考察・実行し、より多くの利用者様と支援者が理想の「Win-Win」な関係になり、且つ、会社が目標とする売り上げ「200%」を毎年クリアしていけるよう、務めていきたいと思います。



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