今回は感想を交え、1本映画をご紹介したいと思います。
トリーチャーコリンズ症候群が原因で顔が変形してしまっている男の子のお話です。
初めて通う小学校では差別や偏見、いじめに悩まされます。
職業柄この映画を選んで観たわけではなく、たまたまタイトルに惹かれ何気なく再生した作品でしたが、障害を持った方々への在宅支援を軸に日々奮闘させて頂いている私にとっては少しばかり運命を感じる出会いとなりました。
障害を抱えて思い悩み成長していく男の子
そんな我が子を全力で支えるご両親
弟を心の底から大切に思いながらも両親を独占されることで本当は寂しいお姉ちゃん
観進めるにつれて、私は思うのです…
この映画の本当の主人公はお姉ちゃんなのでは?!
先ほども書いたように、私達は障害を持った方々への在宅支援を行っています。
日頃から、支援は障害当事者の方々の為だけにあらず、そのご家族の為にも介入したいという強い思いが私個人にはありました。
もちろんこの映画に登場する家族のような葛藤だけにとどまらず、もっともっと様々な思いが現場には溢れているわけですが、この映画を通じ、私は自分の仕事をもう一度見つめ直すと同時に相互理解の重要性を学ぶ事ができたように思います。
更には、人間の内面価値には外見で推し量れないものがあるという事を学ばせてもらえる本編だったわけですが、私たちは普段様々な方とご縁を頂く中で、ぱっと見の印象にいつも惑わされてしまいがちですよね。「第一印象は数秒で決まる」などと言われ、目から入る印象が8割をも占め、ものの数秒で見方にバイアスがかかってしまったりします。
例えば私自身もこの仕事に就くまでは、街中で車椅子に乗る障害当事者を見かけたとしても直視する事はおろか、視界に入れることすら躊躇する自分がいたことを覚えています。その方がどんな人か知ろうともせず、劇中の子供たちと同じように、自分とは違うその状態にただただ動揺していたのかもしれません。
この職に就いてからは自分の中の変化も感じつつ、またこの映画を観させていただいた事で、公私ともに沢山の方々と出逢う機会のある今、もっともっとその方の内面に目を向けていける人間でありたいと改めて強く思うところです。
最後に…
劇中のワンシーン、校長先生からの贈る言葉を皆さまにもお届けします。
人をいたわれ。
みんなも闘っている。
相手を知りたかったらやることは1つ、よく見ること。
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【ワンダー 君は太陽】(2017年)
監督:スティーブン・チョボウスキー
出演:ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ/オーウェン・ウィルソン
公式サイト:http://wonder-movie.jp/
YouTubeアスミの部屋:「映画のはなし」
ワンダー君は太陽、紹介させていただいてます、見てね!◎
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