介護職に転職してから早い8ヶ月。
いろんな利用者様とご縁をいただき,何とか楽しんで支援できるようにらなりました。
今回はどうしても自分が苦手とする利用者様との関係での気づきを書かせていただきます。
ALS患者の利用者様の支援に入らせていただく機会が多いのですが,症状的なものとご自身のお身体がある日突然動かなくなってしまったという精神的ダメージによるもので,お顔の表情がどうしても怒ったような状態のことが多いということです。
支援の初めのうちは,体交やコミュニケーション,吸引など上手くできず…その度に今までの人生の中で人にされたことのない憤怒の表情を目の当たりにし,その度に自責の念と利用者様に嫌われているのではないか?
また,大変傲慢ではありますが「これだけしてあげているのに感謝の言葉一つなく,当たり前のように支援を受けて,ちょっと失敗しただけでそんなに起こります?」という気持ちでいっぱいでした。
あまりにもそれが積み重なると「どうかこの利用者様が私に支援NGを出してくれますように!」と祈ったこともあります笑
ですが,逃げずに粛々と支援を続けていると、ある時にその利用者様の体交のベスポジやら話しかけるタイミング,吸引の仕方,利用者様が何を話されたいのかがピシッ!とわかる時が来るのです。まさに語学留学に行った方が,全く何を話しているのかがわからなかったのにある時から急に理解できるようになるみたいに(私は留学した経験はないですが笑)
そうなるとようやくこちらにも余裕が出てきて,ご利用様に心理的に近づいこうといろいろ話かけたり(それまでは下手に話しかけたら怒られるのでは?また何を話されてるか読み取るのが面倒だな…など思ってたくせに笑)ご利用様を理解したいという気持ちが出てきました。
そうなると,ご利用様の表情の見え方がガラリと変わりあの怖くて仕方なかったお顔に笑顔まで見えるようになって…
その時の嬉しさといったら‼️
こちらが照れまくってしまうくらいでした。
その時思ったのです。
利用者様が私を嫌いなのではなく,私が利用者様を嫌っていたのだと。
こちらが心を開けば,相手も心を開いてくれるんだと。
調子のいいもので,いったん苦手意識が取れると,あんなに嫌っていた利用者様のことを好きになるのですね笑
嫌い‼️というらマイナスの感情は同時に好き‼️というプラスの感情も必ず生んでいると聞いたことがあります。
まさにそれが体感できる機会に出会えました。
日常生活を何気なく過ごしているだけなら,嫌いな方にそこまで何時間も何時間も一緒に居なくてはいけないことなどないでしょうから,ここまで大きな変化を実感できる機会はなかったと思います。
その体験を経てから,いろんな嫌なことがあってもその先にそのことを好きになる機会が待ってるんだと思えるようになり,本当に腹が据わった気がします。
これからもいろんな利用者様と出会うたび,最初はいろんな感情が出るとは思いますが,今回の経験のおかげでその先に期待できるようになりポジティブに受け止められると思います。
今介護職にていろいろと大変な局面に立たされていらっしゃる方もいるとは思いますが、そんな時はまずどなたかに愚痴や不平不満をしっかり吐き出してください。
私はよく「あの人大嫌い‼️仕事やだー‼️ありえないーーー‼️」と言ってジタバタました笑
(その節は周りの方々にご迷惑おかけ致しました。すみません笑)
ですが,その毒を吐き出し切らないと次の段階に進めないことも今回のことでよく良くわかりました。
なので「私この仕事向いてないんじゃないか?」などと思ったら,ぜひ周りの方々に今感じてる本音をしっかり聞いてもらうのが1番だと思います。特に介護職をされてる先輩や同僚は必ず皆同じところを通って来てますので,受け止めてくれますよ。
そしてそれを超えた後には,必ず成長した自分に出会えます!
私もこれからもたくさん転んで泣いて毒吐いて立ち上がって笑って進んでいきたいと思います。
長文お読みくださってありがとうございました。