今回コラムを書かせてもらうにあたり題材など悩みましたが、私が介護という仕事を始めようと思ったきっかけや、介護に対する思いなどを少し書かせていただきます。
まず、私が介護という仕事に就きたいと思ったのには両親が大きく影響しています。
私が生まれた時から同居している現在96歳の祖母を、数年前から両親が介護しています。
そこで初めて介護の現実を目の当たりにしました。
祖母は数年前から認知症の症状が出始め、だんだん物忘れが多くなり、今ではたった今話した事でさえも忘れてしまうような状態です。もちろん全てを忘れているわけではなく、昔の記憶は残っているようで話してくれることもあります。
そんな祖母を介護している両親を見ていて、最初は大変だねーと少し距離がある見方でした。
しかし仕事で介護事務を始めて、実際の介護の現場で介護職の大変さを見るようになり、祖母の介護をしている両親への見方が変わりました。
私が働いていた職場は特養、デイサービス、訪問介護、訪問看護、居宅、障害福祉サービス、保育などのサービスを提供している総合福祉法人でした。様々な介護サービスの現場の方と交流を持つことで、いつの間にか私も介護という仕事に興味がわき、実際に働きたいという気持ちになりました。
またそこで改めて、大変、大変と言いながらも半分楽しみながら祖母の介護をしている両親に対して、尊敬のような感情を持ちました。
次になぜ障害のある人の介護をしたいと思ったのかについてです。
先ほども書かせてもらっていますが総合福祉法人で働いている中で障害福祉サービスの分野にも介護と合わせて興味がわきました。
私が働いていた職場では障害のある人とパンを作ったり、一緒にカフェを営んだりしていました。
そのなかで障害があっても様々なことを楽しめることを目の当たりにしました。
そのような環境の中で働いていくうちに、障害のある人に携わる職員も明るく前向きにサポートしている人が多く、自分もそんな人になりたいと思うようになりました。
私は将来、介護という仕事をもっと学び技術を身に付け、高齢の方、障害の方、関係なく支えていけたらと思っています。
また祖母の介護をしている両親の手助けができたり、私をずっとかわいがってくれた祖母に対して恩返しができたら良いなと思っています。
またいずれ、両親に介護が必要となった時に安心して私に頼ってきてもらえるように頑張りたいと思っています。
最後に・・・
介護という仕事は今後社会において決して無くならない、むしろ増え続けていく仕事だと思っています。綺麗ごとかもしれませんが、介護をこれから始める身として、介護を受ける人が少しでも明るくなり、前向きに生活できるような。
そんな支援をしていけるような介護士を目指していきたいと思っています。