助け合いの種

助け合いのタネ

吉田伊織


管理業務の一つに新規立ち上げがあります。

・元々重度訪問を利用されており、その生活に私たちが介入させていただく事が一つ。
・重度訪問の利用自体が初めてで、新しい生活をスタートさせようとしていることのお手伝いをさせていただく事が一つ。

大きく分けてこの2パターンがあります。

前者の場合は既にご利用されているのである程度使い勝手がお分かりになっているので、生活のサイクルが確立されていることが多いですが、後者の場合はこれからどうやって生活の質を上げていけるかと、未知の生活が待っているため、期待と不安が一心になっているのが肌に感じることも少なくありません。

正直、私はその時が一番責任とプレッシャーを感じる瞬間です。
私たちの支援がご利用者様及びご家族様の生活に大きな影響を与えるからです。
勿論、サービスに入って下さるスタッフのサービスの質に関しては絶対の信頼があり、自信をもって支援を任せて頂きます。
サービスを利用していただき、いち早く安心した生活を送って頂きたいという願いもありますし、サービス開始にあたって不安があるかと言うとそう言うわけでもありません。

色々な想いが入り交じる瞬間的でもあるため、自身の立場もあり頭のどこか、こころの片隅で芽を出してきます。責任やプレッシャーと言うとマイナスなイメージに聞こえてしまうと思いますが、私にとってはプラスな現れです。

ユースタイルの企業理念の一文にこんな言葉があります。

『助け合いのシーズをたゆみなく撒き続け』

ご利用者様を支え、ご家族様を支え出逢えた人たちの少しでも力になりたいと介護の世界に歩み出してから、やっと自分とも向き合い気付けた瞬間でした。

あ、撒いていたと思っていたら自分にも芽を出してたと。

人の人生の一部に入らせてもらうということは、すごく名誉な事だと思います。
たくさんの想いを聞きますし、それに伴ってたくさんの事を学びます。
数ある職業の中でも対人職はそれが特に顕著に出てきます。支援を通して、自身も成長させていただけます。
それはひとえに介護という仕事に携わらせていただけていること。ご利用者様が土屋訪問介護事業所をお選びになってくださったこと。ひいてはユースタイルが共生社会の実現を目指していることにあると思います。


まだまだ私の中では新芽としか言えませんが、それでも続けることで自分も成長し、今まで出逢ってきた方々やこれから出逢う方にも、いつか大きな花になるように歩みを止めずに助け合いの種を撒き続けていきたいと思います。


PS. 写真は子どもが種を撒いて朝顔の芽が出たとこです。

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