「大丈夫ですよ!」

原田義雄


皆さんはいままで何人の人と出会い、何人の人と別れてきましたか?そして、生きている間に何人と出会いますか?
何時間共に時間と空間を共有し、何時間笑い、何時間怒り、何時間相手を許す事ができましたか?

70億もの地球上に生きてる人間の中の、狭いようで広い日本という国で、あなたは誰とどんな時間を過ごすのですか?

初めて会う人にどんな言葉をかけますか?

土屋訪問介護事業所に勤務してから、早いもので、1年と7ヶ月が過ぎました。
様々な事情で困ってる方に会って、その困りごとを解決するために、土屋訪問介護事業所のサービスをどの様に使用したら、1番良い状態になるのか?そればかり考えてました。

私は聴きます「どうなっていたら1番いいですか?どんな生活を送りたいか?将来どの様になっていたいと考えますか?」

利用される本人から、ご家族、関係者全ての幸せを考える癖がいつの間にか私の中に生まれてました。

初めて土屋訪問介護事業所を知って、初めに会うのが私で、初めに話すのが私で…。

どんな顔で会えてるかな?どんな言葉を使ったらこの方は安心されるかな?どんな想いを抱いて、どうしたいのかな?そこから…。
何が私に出来るのだろうと…。
いつもそんなことばかり考えています。

新しく出会う方に、土屋訪問介護事業所を使用してもらう前にどれだけ安心してもらえるか?そして実際サービスを使用してもらってからの、将来どんな生活をしているのだろう?どんな事が出来る様になるんだろう?という誰もがこうありたい、こうしていたいという思いがどれだけ実現出来るのか?

今までも、そしてこれからもそれはずっと続いていくのです。

ちょっと私の思いを話させていただきましたが、
新規立ち上げについて少し踏み込んだお話をさせていただきますね。

私がサービス提供責任者になりたての頃に初めて携わることになった利用者様のお話です。

気管切開術から人口呼吸器を気管カニューレを通して呼吸をしなくてはならいために、病院へ入院したが、その方はご家族の支援は望めなく、でも一人暮らしをできたらしたいと思ってる方でした。


私に相談員さんからこういう方がいるんですよ!まだ病院にいますけど、と話が来たのが2020年の2月頃で、実際に本人と初対面したのが2020年の4月でした。
そう、ちょうどコロナウイルスが蔓延し始めての頃です。

依頼としてはこの方24時間365日のサポートが必要だということ。その中で夜間帯のサービスを依頼されました。
サービス開始時期は6月か?とにかく週間の計画として、サポート出来る体勢をと、人員は確保出来るか?
そして、どんな介護計画を組み立てて、スタッフの育成はどうするか?

備品類は何が必要でいつまでに用意するか?

もちろん医療的ケアが必要になるため、いつまでに喀痰吸引等の実地研修を終えておくか、調整や準備に奔走しました。

実際に生活する家も見に行き、どこでどのように生活するのか?事前確認も大切ですね。

相談員さんや往診医の先生や訪問看護さんや他の事業所さんなどとの話し合いなど、利用者様1名に対する関わる関係者がこんなに多いのか!と改めて知ることにもなりました。

私からすれば初めて出会う障害サポートのエキスパートの方々ばかりでした。

知っていたことや、知らなかったことなど盛り沢山な内容で、あれやこれやしているうちに、とうとう退院日に…。

ご本人も緊張というか、本当に一人暮らしが始まるんだ?えっ?みたいな夢でも見てるような感覚だったそうです。

なかなか寝付けない日々が始めのうちは続いたそうです。

私としても初めて、利用者様としても初めて、お互い初めてでしたが、出来るだけ安心して安全に過ごしていただくために、全力で自分にやればできると言い聞かして、「大丈夫!俺は出来る!」
そして利用者様には、「大丈夫ですよ!私がいるから!」「大丈夫ですよ!」と声をかけていました。

初めて会ってからサービス開始まであっという間に過ぎてしまいました。その中で様々な方と出会い、様々な事を教わり、その中で自分ができる事を一つ一つ積み重ねて、在宅で生活する事の素晴らしさを再認識させられました。

やっぱりこの生業は最高のやり甲斐と、
利用者様の生き甲斐を目の前で感じれる爽快な業界です。


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