新たな関わりの中で

成澤雅志

市町村からのサービス依頼によりスタート。

今まで介護サービスを受けていた事が無くご家族がケアをされていましたが、家族形態に変化があり、負担を軽減するために介護サービス導入を検討されていたとの事。

駅で担当の方と待ち合わせて車で向かったのですが、管轄の市区町村でも重度訪問を利用されている方がほとんどおらず、不肖ながら私の拙い説明でも市の担当者様が興味をもって聞いて下さるのが印象的でした。

利用者様は穏やかで控えめな方で、サービスに関しては遠慮をされてヘルパー側に何かをして欲しいという依頼が出しにくいのではと推察され、こちらから都度お声掛けが必要だと思われました。
ADLはしっかりされていて、口腔内の吸引に関してはご本人で行うため、ヘルパーはカテーテルをお渡しするだけとなっており、立位も取れるので移乗も支える事がメインです。

現状ですとご家族が睡眠時間を削ってケアをされているとの事でしたので、まずは日中帯でサービスを利用してみて、慣れてきたら泊りの介助も利用していく運びとなりました。

少しずつ研修に入りご家族からケアの手順を教えていただき、ケア内容に関しては概ね問題なく覚える事が出来ました。
※主なケア内容は移乗や吸引・排せつの介助と経管栄養などです。

問題だったのはやはりスタッフの確保です。
お住いの地域が東京のかなり西の方で、ヘルパーが通勤しにくく、バスも1時間に1本と便数がかなり限られていた為、サービス時間も最寄りのバスのダイヤに合わせた形での設定とさせていただきました。
それでも常勤スタッフでの派遣は出来ても、非常勤が見つかりにくいだろうという事は容易に想像できました。

衝撃的だったのは喀痰吸引の実地研修を組んでいく中で、訪問ドクターの在籍するクリニック様では、訪問介護職員への医師の指示書を書いた機会があまりなかったそうで・・!
書式等の説明から入った事と、看護ステーション様の方でも同様で、実地指導を行う機会が殆どなく、こちらも書類や制度の説明から入った事でした。
東京都内とはいえ、まだまだ重度訪問は知られていない地域もあり、制度を利用したくても出来ない方は多くいらっしゃるのではないかと感じた立ち上げでした。

利用者様やご家族のお気遣いにより、スタッフを暖かく受け入れて下さり、現在もサービスが継続しており、少しづつサービスの提供日数も多くご依頼いただくようになっております。
継続的にスタッフを探し続け、また法人内で展開しているヘルパーと利用者を結びつけるマッチングサービスを併用し、非常勤スタッフにも支援に入っていただけるようになっています。

今後もスタッフを案内して、安定してサービスを提供できるようにしていけるように致します。

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