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介護のお仕事で困ったこと  人の死に近い仕事

介護のお仕事で困ったこと  人の死に近い仕事

高橋亘



私が訪問入浴をしていた時の話です。

パクーンパクーンと呼吸器の音が鳴るご利用者様宅へ入室しました。
なにか違和感を感じましたが、私は自身の仕事をするために入浴カーへ向かい準備をしておりました。
真夏の日差しで汗だくだった事を覚えております。

浴槽と担架を担ぎ、搬入口に向かうと普段なら首尾よく現れる先輩が出てこないので様子を覗くといつもと違う重い雰囲気を感じ入室してみると、ご利用者様は胸だけが上下に動き家族は泣きながら怒りを看護師にぶつけておりました。

人工呼吸器をされている方はそれまでに何名も見ておりましたが、私は知らなかったのです。
亡くなっていている時の、呼吸器だけが肺を動かす乾いた音を。
ご家族も知らずに、朝覗いた時には胸が動いていたのだから死んでいるはずはないというご家族のパニック状態の様と、とにかく心臓マッサージをしてくれと懇願する気持ちには本当に困りました。

これが、初めて仕事で死に直面した瞬間でした。
楽しく入浴されている姿だけを見ていて、実感が無くなっていました。
どれだけ、人の死に近い仕事をしているのかを。

物事を表面的に見てしまいがちだが、色々な側面から見ていかないと本質が見えなくなってしまう事は全てに通じる事かと思います。> 計画性と多角的な視点、相手の本当にして欲しい事を感じ取る能力が重度訪問には求められるのかと思います。
ただただ目の前の事に一生懸命になるのも良いかもしれませんが、大きく物事を見られるようになれば仕事で困る事も減ってくるのではないかと思います。

まだまだ学ぶべき事が多いですが、行動を止めるわけにはいきません。走りながら同時進行で身に着けていけるように自身の感度を上げたいと感じています。


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