世界中に広がり、猛威を振るっているコロナウイルス。テレビをつけても、ラジオをつけても、コロナウイルス一色です。
完全な治療法が確立されてない以上、予防が唯一我々ができる対策であるのは当たり前ですが、それにしてもこれだけ報道されている最中に、無防備無警戒な方がいるのには、驚きを通り越してあきれるばかりです。
私の住む岩手県では、まだ感染者の報告はありません。日本で唯一のゼロ県です。ただ、これは安全県という意味ではないのです。地元びいきの私は、岩手県は素晴らしい県だと思っています。三陸、リアスの魚介類は美味です。野菜や穀物も美味しいです。人もあたたかいです。花巻、八幡平、繋、鶯宿、湯田など、良い温泉もあります。素晴らしい景色と、おいしい水と空気。最高です。
こんなに素晴らしい県ですが、お願いです。
今は不要不急の外出は止めましょう。コロナ疎開などというブームには乗らないでください。世界遺産の中尊寺も、4月11日から拝観中止となっています。金色堂も見れません。守礼所、朱印所、売店も休止しております。桜シーズンで参拝者があふれる時期の世界遺産ですら拝観中止。この意味が分かりますか?ゼロ県の岩手でも、三密を避ける行動をとっている。この意味が分かりますか? 心無い行動が、大惨事を招くことがあります。誰もが加害者、被害者になり得る状況です。
過去の歴史を振り返ると、パンデミックは環境変化から発生していると専門家は話してます。マラリアやデング熱は温暖化により広がり、エボラ出血熱は熱帯雨林の破壊が原因とされています。すべて人間の仕業です。
中国から発生したとか、だれが悪いだとか、対応については議論すべきですが、我々は地球に住む人間の一人として、責任を感じ真摯に受け止め、適正に対応すべきではないでしょうか。
だいぶ大きな話にしてしまいましたので、身の丈に合わせ話を戻します。
先日、宮城の某病院で働く友人と話しました。病院内はパニック状態で、たとえ冠婚葬祭でも非常事態宣言地域に足を運べば出勤停止となるそうです。働く看護師も人数が足りず、結果、過酷なシフトとなり、友人は覇気もなく疲れ切ってました。
物流で働く友人も大忙しで、ビジネスホテル経営している知人も大赤字で嘆いておりましたが、なんとか持ちこたえてるようです。
感染拡大を食い止めるために必要な外出自粛ですが、弊害として経済的な問題が山積みです。卒業、入学シーズンでも閑散とし、花見シーズンでも公園は殺伐としてます。ですが、新型コロナウイルスは命に直結します。自分は良くても、周囲にも影響します。命は一つしかありません。
こんな時だからこそ、意識を変えて乗り越えていくべきだと。私はそう考えます。