「8月のつぶやき」

菅野真由美


皆さまお元気ですか。
8月は雨の多い日が続きましたね。
お盆もずっと雨でお墓参りの方は大変だったのではないでしょうか。

私は個人的に虫が苦手です。
なので虫が活発になる夏も苦手です。
以前田舎に住んでいた時、寝ていてムカデに耳を刺された経験があります。
ものすごい激痛で目が覚め、耳がダンボの耳のように腫れあがっていました。
そして翌朝にはその毒によって首のリンパ腺も腫れて…と大変な騒ぎでした。

この仕事も仕事中にいろいろと遭遇します。
特に夜勤をやっていると遭遇するのがG。
Gは夜行性なんです。
夜勤の時間帯に活動を始めるのです。
普段ならキャーキャー言ってる私ですが、仕事中の私は違います。
動けない利用者様を守らねばなりません。
「出ました!どうしますか?」に「駆除してください」とミッション始動。
普段の素の私はとうてい立ち向かえないのですが仕事となるとやるしかない。
覚悟を決めて腹をくくりスリッパ片手に慎重に慎重に近づき…一発勝負です。
まさに恐怖との闘い。失敗の許されないミッション。
バシッと共にミッションクリア。
「これで安心して眠れます」
夏の夜は利用者様のSPになったつもりでお守りしておりました。

ちなみに害虫ではありませんがセミも苦手です。
ですがGのように家の中に侵入しないので自分のテリトリーの範囲に来なければ問題ないのですが、たまに不意打ちでベランダの下に落ちて裏返っていたのに突然ジジジッと動いた時など心臓がバックバクになります。

それでもこの夏、雨が続き土砂降りだと言うのに1匹のセミがミンミンと鳴いていました。
残り少ない時間だったのでしょうか。
精一杯鳴いているように感じました。
その日は土砂降りの雨音に消されることなく鳴き続けていました。

皆さんセミが鳴く理由を知っていますか?
子孫繁栄のためオスのセミが自分の居場所を知らせるために鳴いているのです。
つまりは「求愛行動」。
なのでオスしか鳴かないんだそうです。

長い時間土中で過ごし、地上に出ると鳴くことと子孫を残すよう遺伝子がプログラミングされ、最後の尽きる瞬間まで全うする。
そんな命の営みを考えたせつない雨の1日でした。




今回のテーマは

重度訪問介護をやっててうれしかったことはなんですか?」

今回も多くのスタッフから声を頂きましたのでご紹介させて頂きます。


「文字盤で話す瞬間、それで会話し利用者様が喜んでくれた」30代男性

「ありがとう、と言われ自分が認められたこと」30代男性

「利用者様の訴えがちゃんと理解出来た瞬間」30代男性

「また来てね、と言われたこと」30代男性

「上手くなったねと言われた時」40代女性

「あなたが来てくれて良かったと言われたこと(自分のコアなファンがいる)」30代男性

「身近で利用者様の喜びを感じられること」20代女性

「感謝の声を直接聞けること」50代女性

「笑顔が見れること」30代男性

「直接、ありがとう、と言ってもらえる時」20代男性

「(清拭のあと)気持ち良かった、と言ってもらえることが醍醐味」40代男性

「役にたっていること、社会貢献出来ていること、やっていることが家族に誇れること」30代女性

「夜中の体交が上手く出来て、利用者様がすぐに入眠出来た時」20代女性

「あなたと話して楽になったと利用者の家族に言われた時、何だか嬉しかった」50代女性

「今まで笑顔のなかった利用者様がある日入室直後笑顔になった時」50代女性

「絶妙なタイミングで支援ができた時、とても嬉しい」50代女性

「『ありがとう、また待ってます』と言われた時、最高に嬉しい」20代男性

「今までしてくれなかった挨拶を利用者様がしてくれた時」40代男性

「文字盤を使い皆で繋いだ申請文でパラリンピックの聖火ランナーに利用者様が選ばれたこと」50代女性

ご協力いただきましたスタッフの皆さま、ありがとうございました。

パラリンピックの聖火ランナーに選ばれ車椅子で参加した利用者様がいたとは驚きでした。
そして参加にいたるまでのストーリーを当社のスタッフが一緒に作ることが出来たこと、何よりの宝物になっただろうなと思いました。
私自身もその話を聞きながら「すごいすごい」と感動させていただきました。

重度訪問の仕事を通じて私も色々な想いを感じました。
失敗も多く叱られることや自己嫌悪に陥ることもしばしばでしたが、いつしか一緒に笑える存在になれていた時は本当に嬉しかったです。

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