介護職に携わらせていただき,1年が経ちました。
初めは右も左もわからず,研修をして下さった先輩方には沢山のご迷惑をおかけしたことを懐かしく思い出されます。
この1年間で、利用者様やご家族様との関係性の築き方などもようやくわかり始めてきました。
また,自分が研修をする側になることも多くなりました。
自分が研修をするにあたって,いつも私が初めてその利用者様の研修を受けた時のことを思い出します。
そこでわかったことは,研修をする側が,その利用者様に対してどのような感情を抱いているかが,研修される側にとても影響を及ぼすということです。
利用者様と良い関係を築いている方の元で研修を受けると,どんなに初めての支援内容であったり難しい内容でも,「この先輩とこんなに良い関係が築けてるこの利用者様はきっと良い方だ」とどこかで希望が持てますし,また私もいつかこんな風な関係性を持てる日くるようにがんばろう,と思えました。
また,ALSの方でどうしても初めのうちは表情が怖くて,手慣れない自分は嫌われてるんじゃないのか?と思う時でも,先輩がその利用者さんを深く理解されていてフォローをして下さった時にはとても救われました。
また、私の失敗談なのですが。。。
どうしてもその利用者様に長く入っていると自分のやり方に固執してしまい,研修を受ける方にそれを押しつけてしまいがちになってしまいました。「この利用者様にはこの順番でこうするのがいいの!」という思いが強く出てしまい,研修生が少し手順を変えたりするところに逐一小姑のように口を挟んでしまいました。
研修をさせていただた皆さま,その節は大変失礼致しました。
研修をする側は,利用者様に寄り添うことはもちろんですが,研修を受ける側の方にも寄り添えていなければ,その研修生はただただ自信を失っていくばかりです。
私自身,初めて研修に入った時に,先輩が利用者様への思い入れが強すぎて「こうでなくてはならない」を押しつけられた際には,「私にはここまでできない!」ととても凹んだ記憶があります。
研修は自分がいかに利用者様からの信頼を得ているか,いかにすごいかを披露する場ではないのですね。
本当に利用者様を思うのであれば,新しい研修生の方ともよい関係性を築けるようお手伝いすることが大切だと感じました。
これからも研修をする側になることが多いかと思いますが,まずは担当の利用者様との関係性を構築し,研修を受ける方には不安にならないように利用者様の良い面などを伝えて,利用者様と研修の方とのよい関係を築ける橋渡しができたらと思います。