新生活を始めて

新生活を始めて

室園直紀


ドクンドクンと心臓の音が聞こえるくらいドキドキしていました。

介護の仕事は下手をしたら命に関わる仕事、自分に出来るのか?心配や不安で緊張しっぱなし、その反面自分の存在が誰かの役に立てるかも、利用者様の未来に繋がる手伝いが出来るかも、そんな矛盾した気持ちがある新生活のスタートでした。
7月から常勤として働かせていただいて、現在二件の利用者様宅に訪問させてもらってます。

一件は筋ジストロフィーの方。もう一件は脊髄損傷の方、どちらも意思の疎通は出来る方なので、移乗や体交でもおかしいとこはないか?どこかなおして欲しいとこはないかなど聞いて出来ますが、初日は緊張でやる事全ていっぱいいっぱいで利用者様に聞く事すら出来ませんでした。

今でもですが、一番ビビったのが食事介助で料理を私が作る事です。
私は自慢ではないですが、今までまったく料理をした事がなかったからです。

もちろん面接の時も研修の時にも料理をする事があると聞いていましたが、こんなに早く料理をする機会があるとは思ってなかったので焦りました。
ただ二件とも朝ごはんは決まった食事なのでいいのですが、問題は昼食と夕食です。支援がある日は朝からずっと今日のご飯は何にするかずっと悩んでます。ほんと歴代の妻達に感服するばかりです。ただ悩んでいても仕方ないので私は利用者様に思い切って料理をした事がないと話しました。すると利用者様からネットでクックパッド見ると献立が思いつくんじゃない?と言われ私はSiri様に検索を頼んで検索結果をみて驚愕しました、こんな神みたいなサイトがあるのかと。ただまだ試練は終わっていませんでした、調味料の計り方がわかりにくいのです、塩コショウ少々、少々ってなんだよ!ってなりますし、カップ半分って、どのカップなんだよ!その都度Siri様が大活躍なされなんとか昼食、夕食を作っています。今のところ利用者様から不味いとは言われてないので、まぁ食べれる物ができてるのかなぁ?と思っていますが、ほんとに料理を作るってのは大変なんだと思い知らされました。
そんな事もあり私が新生活で一番変化があったのは料理をする様になった事です。やってみると料理の大変さや、意外と楽しい事を知り、今は美味しい料理を作れるようにクックパッドを見ながら買い物をし、キッチンに立つ毎日です。

いつの日か利用者様に私の料理は美味い!と言ってもらう為に。
自分がどこに向かってるかわかりませんが、これからも頑張ります。

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