人が先か現場が先かの苦悩と祈り

原田義雄


新規現場の立ち上げで一番ハラハラドキドキした経験を皆様にお伝えしていいものか??
なかなか他では味わえないような、ギリギリまで胃袋がアイタタタ!!!
の状態になった経験談をお伝えしてもいいものか??

まぁ~こんなことはしない方がいいが…
イチかバチかにかけてみた!的なお話はあまりしない方がいいと思うのですが…。
そんな話をお伝えしてもいいものか??
反面教師ととらえていただければいいのか??

結果的にはギリギリセーフで間に合うという、奇跡を巻き起こすドラマチックなお話です。

正直、まだ私の感覚が未熟であったのは間違えなかったのですが…。
あれは…2020年の9月、一本の電話が鳴りました。

その内容は「週に2日程で朝と夜の各1~2時間ほどの身体でサービスは入れませんか?」
私、出来ませんとは言えず、人もいないとも言えず…。
取り敢えず本人に会って話しできますか??
と、お伝えして後日インテーク(初対面)の場を設けていただきました。

利用される方は女性の方でして、なんでも独り暮らしがしたいが、事業所を探しているとのことでした。
困ってるのは依頼のあった時間帯だけですか??
あれ??夜はどうされるんですか??
大丈夫なんですか??
夜から朝にかけて夜間帯を見守り含めケアは必要じゃないですか??
ご両親はどうなんですか??と問いかけると…

「両親がいるけど年齢も年齢だし、負担はなるべくかけたくないけど、見てくれる事業所が無いのでは…」

もし仮に、夜間から朝までのサービスをご希望なら、それに応えれると思いますよ!
ご本人と相談員さんは「え!?週7回毎日夜間サービスを土屋さんできるんですか??それならその方がいいんですけど…!」

あれ?毎日夜勤に??あれ??まぁ~何とかなるかな??
では、週7回夜勤に入れるようにしていきますね~。
なんて言ってしまった…。

スタッフが足りない…
しかも女性の職員を確保しなければならない…
どうしよう…
まぁ~なんとかなるだろ~まだ時間あるし~なんて呑気に考えてしまい…。

話は進み始めて、あれよあれよで「11月の第2週目からお願いします」と。
こ・こ・困った…!内心はやっやっヤバイ…!

10月の末も迎えるころ、ほんとにスタッフがいない。
ゲロ吐きそう~と…毎日誰かぁ~来ておくれぇ~と願っていました。
他の女性職員はケアに入れても週2回ぐらいが限度という状況でしたし、男性はダメだし。
男性スタッフならどうにかなるのにな~

10月最終週に奇跡的に2人の女性職員応募者がしかも、2人共に夜勤志望で、見事にシンデレラフィット!!!
11月の初週の研修に間に合い、見事サービス開始に間に合うという。
土壇場で状況が一変するという。

もし仮に間に合うことが出来なかったら…。
土下座して謝りに行く覚悟をしていましたが…。
サービス提供を遅らせてもらうか、週2回からスタートをお願いし、再度スタッフを探すか…。
色々とどうしようかと悩みまくって、結果どうにかなったものの。

計画してから実行に移す時には、しっかりと態勢を整えてからの方がより良いと感じて、その後は、本人やご家族様への説明もしっかり行うとか、開始時期についても打ち合わせをしっかり行うとか、勉強させていただいたので、あの経験は本当にハラハラしましたが、私にとってあれがあったから今があると思える貴重な経験をさせていただいたと成長させていただいたと思える新規の立ち上げでした。

その後は利用者様も、スタッフも関係性が良く現在に至っています。

色々と見落としや、見誤りなど失敗を繰り返す中、その中でこうしたらいいとか、こうしてはダメということも、色々経験をして修正しながら今まできました。

失敗を失敗のままにせず、次に必ず活かすぞと、私自身の引き出しを増やしながら、これから新規の立ち上げに臨むスタッフにも多くのことを伝えられているように、また、一緒に新規の立ち上げをしていく中でお互いに学び、成長し合える関係性を築き、利用者様のサービス提供に努めていきます。


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