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介護のお仕事で困ったこと 人手不足

介護のお仕事で困ったこと 人手不足

及川雄三



介護の仕事で1番困っている事は人手不足。担い手が少ないため、一人当たりの仕事量が増えている。以前勤めていた会社は訪問入浴の会社でした。1チーム3人で1日に8件というのがノルマで1件40分、移動20分がベースとなっていました。訪問入浴はだいたい稼働率6件で黒字化します。高齢者の訪問入浴は中止になる事が多く、中止を見越して8件としていました。依頼件数が増えていくと、増員し2チーム、3チームと増員していきます。新人は入社1週間程度は4人で仕事を周り、やり方を覚えていきます。研修が終わってもしばらくは件数を調整したり、他のスタッフにベテランを配置しながら経験を積んでいきます。3か月は新人として育てていきます。これが理想になります。

一たび離職者が出ると、途端に苦しくなります。1人でも足りないと1チームが機能しません。
そのチームが請け負っていた8件を他のチームが担うことになります。一度人員バランスが崩れてしまうと、負の連鎖に陥りやすくなります。仕事量の増加に耐えられず辞めてします。新しくスタッフが入ってきても、通常の研修期間を設ける事ができなくなります。私も人手が足りない時は研修が終えていないスタッフを連れて、兎に角荷物持ちでいい。訪問入浴は二人でもできるんだと、自分に言い聞かせて仕事をしていた苦しい期間がありました。

退職者が出てしまっても、その人の仕事は残る。一定の期間であれば負担が増えても乗り越えられる。この事はどんな仕事でも共通していると思います。問題は介護業界が圧倒的に人材不足であること。2019年の有効求人倍率の平均が14.75倍。少子高齢社会においては介護者より被介護者が多く、年々悪化しています。これを解消するには外国人を積極的に採用する。介護の待遇改善や魅力を向上させて、他の業界から人材を引き入れる。もしくは仕事の効率を上げる。離職率を下げる事が必要だと思います。外国人の採用や待遇改善は国の働きが大きいですが、仕事の効率や離職率は企業努力・現場スタッフの努力によって改善すると思います。

コラムを書きながら何か具体策ないかと思いましたが、簡単には出てこないですね。
自分にできる事として、現場を守ってくれているスタッフの声を聴く。対面コミュニケーションを大切にしようと思います。


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