非常勤から常勤になって

小林雅宙


11月末から非常勤として働き始めて、最初の現場ではどんな利用者様なのか、どんなことをするのかなど不安がありました。
最初に行った利用者様はALSで寝たきりの状態の方でした。文字盤を使ってのコミュニケーションでしたが、第一印象で、文字が間違っていたときの否定の表情が怖いなと感じてしまうことがありましたが、自分で文字盤を使って会話をしてみると、怖い顔よりも笑顔の方が印象深くなって行きました。見てすぐ分かりやすいような表情にするためにあの顔をしているのかなと思えるようになってからは怖いと思うことが無くなりました。それからは支援に不安を持つことが少なくなり仕事が楽しくなって行きました。

12月になって別の現場に行くことになり、そこでは、通常の仕事以外にも新人さんへの研修も行いました。自分が教えてもらったことを他の人へ教えるということが難しく、支援内容だけでは無く、ご家族や施設の人への態度やあいさつなど、全体的に見てこの人は一人立ちさせて大丈夫なのか、判断するのが大変だと感じました。仮に一人立ちしてその後に事故などを起こしてしまった時、自分の責任になるので、しっかりと見極めて利用者様の負担にならないよう教えなければならないと思い、そういう考え方が常勤になるということだと感じました。二人目ではそこを注意して優しく教えるだけが全てではないと考えて、やってはいけないことをしてしまった時は厳しく言ったりして、しっかりと教えることが出来ました、その成果もあって最終日にはほとんど手を出さずに一人でしっかりと支援が行えていて、そこから一人になった時の動き方などを教えることが出来、前回の反省点を生かした指導が出来ました。

常勤になって、現場の仕事を覚えるのは当たり前で、大事なのはその後、人に教えて行くということだと教えていただきました。利用者様の中にも、身体と知的で障害が違う方がいられますが、身体に障害を持たれている方の現場では、医療的ケアなどの作業がメインになりますが、知的障害の方の現場では、コミュニケーションが一番難しい所だと感じました。
相手の気持ちを読み取ってあげるのが凄く大変で、なぜこんな事をしているのか、なぜこんな事を言ってくるのだろうと疑問に思うことが多くありましたが、もしかしたらこういうことをを思っていたから、ああいう行動をしたのかと、自然と行動を読み取ることをするようになりました。ですが、このようなことを人に教えるのは、人それぞれの考え方によって変わるので、利用者様への対応だったり、態度が適切でない場合が生じてきてしまいます。
特に自分は感覚で覚えてしまうタイプなので、それを人に教えてる時が大変だなと感じました。ですが、実際に行った対応などを共有してあげることで、その人の中の利用者様への気持ちだったり、利用者様の行動への理解に繋がるのでは無いかと考えました。
口で作業内容だけをベラベラと喋るだけでは伝わならないのが人に教える側の難しい所なので、これからはたくさんの人に教えて行くということが増えていきますが頑張って行きたいと思います。

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